浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0423A01: | 願にあらぬをこなひにて候へは。極樂をねがはん人 |
J16_0423A02: | は。まづ必本願の念佛の行をつとめてのうへに。も |
J16_0423A03: | しことをこなひをも。念佛にしくはへ候はんと思ひ |
J16_0423A04: | 候はば。さもつかまつり候。又只本願の念佛ばかり |
J16_0423A05: | にても候へし。善導和尚は。阿彌陀佛の化身にてお |
J16_0423A06: | はしまし候へば。それこそは。一定にて候へと申候 |
J16_0423A07: | に候。孝養の行も。佛の本願にあらす。たへんに隨 |
J16_0423A08: | て。つとめさせおはしますべく候。又銅の阿字の事 |
J16_0423A09: | も。錫杖の事も。佛の本願にあらぬつとめにて候。 |
J16_0423A10: | とてもかくても候なん。又迎接の曼陀羅は。大切に |
J16_0423A11: | おはしまし候。それも次の事に候。ただ念佛を。三 |
J16_0423A12: | 萬若は五萬若は六萬。一心に申させおはしまし候は |
J16_0423A13: | んぞ。决定往生のをこなひにては候。こと善根は。念 |
J16_0423A14: | 佛のいとまあらばの事に候。六萬遍をだに。一心 |
J16_0423A15: | に申させ給はば。その外には。何事をかは。せさせ |
J16_0423A16: | おはしますべき。まめやかに一心に。三萬五萬念佛 |
J16_0423A17: | をつとめさせ給はば。少少戒行やぶれさせおはしま |
J16_0423B18: | し候とも。往生はそれにより候まじき事に候。但此 |
J16_0423B19: | 中に。孝養の行は。佛の本願にては候はねとも。八 |
J16_0423B20: | 十九にておはしまし候なり。あひかまへて。ことし |
J16_0423B21: | なんとは。まちまいらせさせおはしませかしと覺候。 |
J16_0423B22: | ただひとりたのみまいらせて。おはしまし候なるに。 |
J16_0423B23: | かならずかならず。まちまいらせおはしますべく候 |
J16_0423B24: | なり。五月二日 源空 |
J16_0423B25: | 武藏國熊谷入道殿御返事已上取詮 |
J16_0423B26: | 畫圖 |
J16_0423B27: | ●密家ニ金字ノ阿字ヲ觀ズルナド云コトアレド銅 |
J16_0423B28: | ノ阿字ノ事定カナラス是當代ニモテハヤシケル時 |
J16_0423B29: | 俗ノワザナランカ●錫杖ハ第二十二卷ニ見ユ● |
J16_0423B30: | トテモカクテモ候ナントハスルモ妨ナシセデモ苦 |
J16_0423B31: | シカラズ只念佛コソ一大事ナルナレトナリ●迎接 |
J16_0423B32: | ノ曼陀羅ハ是所願ノ往生ヲ遂シムルノ尊像ナレバ |
J16_0423B33: | 大切ナリサレド此像ヲ拜スルモ念佛ススマンガ爲 |
J16_0423B34: | 且念佛ニ依テ此相ヲ得ベキガ故ニ又次トスベキ |