浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J16_0424A01: | ナリ●往生ハソレニヨリ候マジトハ往生ノ得不ハ |
J16_0424A02: | 少少ノ持犯ニハヨラジトナリ●孝養ノ行等トハ |
J16_0424A03: | 此御詞ドモ明カニ御心ヲエガタシ私按ニ八十九 |
J16_0424A04: | ニテトハ入道ノ老母ノ年齡ト見エタリサレバ年 |
J16_0424A05: | 老タル親ノ只ヒトリ入道殿ヲタノミオボスニ今年 |
J16_0424A06: | ナドハ往生アランヲモ知マジケレバ孝養ノ爲臨終 |
J16_0424A07: | ニモアヒ前途ヲモ見トドケバヤト思トリテ上洛ノ |
J16_0424A08: | 事ナドカマヘテ思ヒトドマリテ返返無用ナレカシ |
J16_0424A09: | トノ仰ナラン歟入道ハ七十歳ニテ終ラレケレバ八 |
J16_0424A10: | 十九ハ母ノヨハイナルベシ此時入道上洛ノ志アル |
J16_0424A11: | ヲ先ダチテ申上ケレバカク仰ケルニヤ下ノ御返事 |
J16_0424A12: | ニイツカ御ノボリ候ベキナドアレバナリ一説ニ承 |
J16_0424A13: | 元元年頻ニ歸洛ヲ催ス處ニ上人配所ヘ移ラセ給ヨ |
J16_0424A14: | シヲ聞傳ト西山光明寺縁起建永二年承元ト改ラル又孝養ノ |
J16_0424A15: | 心ヲ以テ念佛スル樣ハ錄ノ第六ニ御示アリ |
J16_0424A16: | 蓮生が往生うたがひあるまじきよし。或は佛の告を |
J16_0424A17: | 蒙り。或は不思議の奇瑞どもの侍けるを。上人に申 |
J16_0424B18: | 入ける事。かくれなかりければ。月輪の禪定殿下聞 |
J16_0424B19: | 食されて。上人に尋申されける御文云。熊谷の入 |
J16_0424B20: | 道。往生をとげずといへども不思議の奇瑞等。一に |
J16_0424B21: | あらざるよし。天下にあまねくかたらひうたふ。事 |
J16_0424B22: | もし實ならば。最前に告仰らるべき所に。今まで無 |
J16_0424B23: | 音候尤不審也。彌陀利物。末法偏增の證。ただかく |
J16_0424B24: | のごときの事にあるか。隨喜感涙。たとへをとるに |
J16_0424B25: | ものなし。此事を告給ざる條。もしこれ一向欣求に |
J16_0424B26: | あらざるよし。御疑のある歟。ねがふ心ざしの。あ |
J16_0424B27: | ささふかさは。ただ阿彌陀如來の知見に。まかせた |
J16_0424B28: | てまつるものなり。但宿障深重のゆへに。至誠心こ |
J16_0424B29: | そ術なく候へ。信仰欣求の條は。此ころ假名新發等 |
J16_0424B30: | の中には。強に恐思給べからざるものか。いかんい |
J16_0424B31: | かん。來六七日の間。必見參をとげんとおもふ。申 |
J16_0424B32: | 合へき事等あるゆへなり。敬白。 |
J16_0424B33: | 四月一日 |
J16_0424B34: | 法然御坊已上取詮 |