浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J15_0525A01: | 足といふは尾の形なるべし。さて風に飛せんとて幢 |
J15_0525A02: | には懸るなり。これらは佛を嚴れる目出たき功德と |
J15_0525A03: | は成る。香花も佛前をいつくしく飾り潔ふするなり。 |
J15_0525A04: | 香爐はわが口の香をかくす。如意は口はたらきて見 |
J15_0525A05: | ぐるしきをかくす。牛王尊者。牛の生を久しく受て。 |
J15_0525A06: | 人に生れても其すそこりありければ呞むとて。口を |
J15_0525A07: | はたらかすを隱さんとて始れるなり。錫杖は聖。人 |
J15_0525A08: | の家に行きて物乞ふに家、□□ |
J15_0525A09: | □かはれるなり。本はそたうばと云ふ。それをそとば |
J15_0525A10: | といひなせり。其はじめの言を除てたうばといふ。 |
J15_0525A11: | たうばを猶つづめて塔といふ。 |
J15_0525A12: | 問塔を造る功德いかがある 答聖敎を見るに。佛像 |
J15_0525A13: | と塔と堂とをば同じやうにいへり。然も塔は處をあ |
J15_0525A14: | らはす。佛像は其ぬしを顯はす。塔には舍利を置く。 |
J15_0525A15: | 同じ塔なれども形像のかぎりをすゑ奉るをば支提と |
J15_0525A16: | いふ。舍利を置さ。形像を置かんとて立たる塔なれ |
J15_0525A17: | ども。又そのあたり。その境の莊と成る。しかれば |
J15_0525B18: | 善き處ぞと人に知らせんとては。塔を立て其を示す |
J15_0525B19: | なり。若經卷所住之處皆應起七寳塔と説ける |
J15_0525B20: | 此こころ也。如來の生れ給ひし處。成道し給ひし處。 |
J15_0525B21: | 法説給ひし處。涅槃に入り給ひし處。この四の處を |
J15_0525B22: | ば。親り行ても見。若は遠く想ひやりても拜みて。 |
J15_0525B23: | 常に心を係ればかならず天に生るといふ。若天を願 |
J15_0525B24: | はずば淨土の業にならん。然れば又かしこには塔を |
J15_0525B25: | 立たりと説ける事あり。 |
J15_0525B26: | 問出家の人は。いくらの戒をか受る 答沙彌と沙彌 |
J15_0525B27: | 尼とは十戒を受く。さきあまは六の戒を習ふ。比丘 |
J15_0525B28: | は二百五十戒。比丘尼は五百戒を受け持つ。しかる |
J15_0525B29: | に此世の尼はこれ沙彌尼なり。比丘尼はあらず。戒 |
J15_0525B30: | 壇に登りて後に比丘尼とはいふなり。然れば只十戒 |
J15_0525B31: | をうけたる沙彌尼の尼とてはあるなり。 |
J15_0525B32: | 問あまといふ名は故やある十戒とは何ぞ 答天竺に |
J15_0525B33: | は阿摩といふ。唐には母といふ。此にはははといふ。 |
J15_0525B34: | 然も比丘尼を敬ひてははといふなり。女を敬ふには |