浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J15_0511A01: | る事はよしなくやあるべき。答さらば萬の功德は皆 |
J15_0511A02: | すて。惡事をのみして魔の眷屬となるべきか。汝に |
J15_0511A03: | 絹布をあたふる人あらば盜人つきなんとて投返して |
J15_0511A04: | ふるひ居たるべしや。但きぬを重ね著て盜人を防ぐ |
J15_0511A05: | わざをぞ構ふべき。魔事を怖れて決定往生を取らざ |
J15_0511A06: | らん。魔事や嬉しと思はん。わが爲には何の益ぞ。し |
J15_0511A07: | かれば行ひに入らんとては。まづ歸依佛歸依法歸依 |
J15_0511A08: | 僧と申す又阿彌陀如來二りの菩薩と倶に行者の友と |
J15_0511A09: | なり給ふと説けり。思ふべしわれ今念佛を行ふ。定 |
J15_0511A10: | めて來り伴ひたまふらんと念じ言へ。又大師釋迦牟 |
J15_0511A11: | 尼佛かたじけなく二十五の菩薩をつかはして念佛の |
J15_0511A12: | 人を護り給ふなりと申しおもへ。又梵王帝釋四大天 |
J15_0511A13: | 王は佛法を護り給ふ善神也。われを守りて障りなか |
J15_0511A14: | らしめ給へと思ひ言ふべし。しかれば魔のさまたげ |
J15_0511A15: | を禱るべし。又いたくいたれば魔事きほふ。時時は |
J15_0511A16: | 立出つつ心をゆかせといふ。又凡三歸は目出度事な |
J15_0511A17: | り。されば怖しく身の毛いよだだん時には必申せ。 |
J15_0511B18: | 夜外に出んにかならず稱へよ。闇き時には羅刹人を |
J15_0511B19: | 取り噉ふ事あり。世に道心もなく其事となくて敵な |
J15_0511B20: | とあるべくもなき人。夜にはかに失て頓て搔けつや |
J15_0511B21: | うにてやみにたる事ありと聞ゆ。それは庭の端など |
J15_0511B22: | に獨ぼけ出たるを羅刹の取て去るなるべし。さる事 |
J15_0511B23: | をしるしたるなり。さまでなけれども毒を吐きかけ。 |
J15_0511B24: | 魂の汁を吸ひ取るものあり。能つつしむべし。これ |
J15_0511B25: | は魔ともなし。又かの阿修羅の帝釋をせむる時。天 |
J15_0511B26: | の軍しゆらの勢に怖る時には。帝釋の御前なる幢を |
J15_0511B27: | 念ずればはたほこの力にて恐を除く。又二りの大臣 |
J15_0511B28: | あり。伊遮那天婆留那天と名づく。かの左右の前に |
J15_0511B29: | をのをの幢あり。軍その幢を念ずれば心猛くなる。 |
J15_0511B30: | 三寳は三つの幢の如し。これを念ずるに魔事の怖れ |
J15_0511B31: | なしといへり。 |
J15_0511B32: | 問九品往生はいかに辨ふべき。答あらあらこれをい |
J15_0511B33: | はん。其上品の三生は菩薩の位定れる人。中品の三 |
J15_0511B34: | 生は聲聞の善根を行ふ人。下品の三生は凡夫の罪人 |