浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J09_0840A01: | 八十九の願有りて十念乃至五念三念一念の者までも |
J09_0840A02: | 來り迎へんとの給ひて現其人前と誓ひ給へり其意を |
J09_0840A03: | 法事讃には種種法門皆解脱無過念佛往西方上 |
J09_0840A04: | 盡一形至十念三念五念佛來迎直爲彌陀弘誓 |
J09_0840A05: | 重致使凡夫念即生とのへ給へり |
J09_0840A06: | 諸行の中に念佛を用るはかの佛の本願なる故な |
J09_0840A07: | り今彌陀の本願に乘して往生しなんに願として |
J09_0840A08: | 成せすと云事あるへからす本願に乘する事は信 |
J09_0840A09: | 心のふかきによるへし |
J09_0840A10: | 第四顯去行勝 諸行の中等とは行に正雜二行あり |
J09_0840A11: | 先つ正行とは專ら三部經によりて行を行す其中亦五 |
J09_0840A12: | あり讀誦禮拜觀察讃歎の四を助業とて念佛の助けに |
J09_0840A13: | なす行也念佛の一は正業にして善導大師の釋に一心 |
J09_0840A14: | 專念彌陀名號行住坐臥不問時節久近念念不捨者是 |
J09_0840A15: | 名正定之業順彼佛願故と云へる是れ也雜行とはこの |
J09_0840A16: | 正助二業を除きて以外自餘の諸善を悉く雜行と名く |
J09_0840A17: | 正行五種の中には獨り稱名念佛を以て正定業となす |
J09_0840B18: | 稱名念佛はこれ彼の佛の本願の行也故に之を修する |
J09_0840B19: | ものは彼の佛願に乘して必す往生する事を得る也 |
J09_0840B20: | 今彌陀等とは露程も心をおかす打任せて賴み奉る一 |
J09_0840B21: | 念か起れは其時即ち本願に乘する也本願にだに乘し |
J09_0840B22: | なは命終の時かの國に生せん事聊も違ひあるへか |
J09_0840B23: | らす大師釋して稱我名字下至十聲乘我願力若 |
J09_0840B24: | 不生者不取正覺と云ひ又若有衆生得生西方 |
J09_0840B25: | 無量壽佛國者皆乘阿彌陀佛大願業力爲增上縁 |
J09_0840B26: | と述へ給へる皆この意也願として成せす等とは是 |
J09_0840B27: | れ行者往生の願を云ふ大經の上に云ふ人有至心精 |
J09_0840B28: | 進求道不止會當剋果何願不得文大論第七にも |
J09_0840B29: | 亦この説あり本願に乘する事等とは信心と云へはと |
J09_0840B30: | て高上にはあらず唯本願を疑はさる心にて即ち南 |
J09_0840B31: | 無の願心也これを橫の三心とも云ふ如何なる惡人な |
J09_0840B32: | れはとて心に助給へと思ひ口に南無阿彌陀佛と唱ふ |
J09_0840B33: | れは佛の本願に乘して必す生るる也されは上人の給 |
J09_0840B34: | はく他力本願に乘するに二あり乘せさるに二あり乘 |