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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0830A01: と云ふには非るなり○そらにとは不覺の義にして暗
J09_0830A02: の字なりおもはすしらずなとの心なりと傳文三十二卷二十丁
J09_0830A03: 四句の不同候へしとは一知不具人二不知不具人
J09_0830A04: 三不知具人四知而具人也○卅丁私云淨土門に入へき
J09_0830A05: 等とは此の御消息の中にさきには聖道淨土の二門を
J09_0830A06: 心ゑわけて淨土の一門にいらせおはしますへきよし
J09_0830A07: を申候き十七丁と有れは此より前の御消息ありと見へ
J09_0830A08: たりそれを尋得すと云ふことなり
J09_0830A09: ある人のもとへつかはす御消息
J09_0830A10: 此の或人は誰人とも不知也追つて待考耳扨此御消
J09_0830A11: 息は淨土門の大綱を書き玉へり御法語の中には最も
J09_0830A12: 殊に勝れたる御文章なり仰きて甘心すへきなり文中
J09_0830A13: は無別義心を得て辨すへきなり○三十一丁今生のいの
J09_0830A14: りにも等とは錄三卷三丁傳文第十九二丁の意を見て辨す
J09_0830A15: へし○聖敎のおもてとは觀念門現生增上縁の下等處
J09_0830A16: 處常の如し
J09_0830A17: 熊谷の入道へつかはす御返事
J09_0830B18: 此の御返事は傳文第廿七十一丁載之熊谷下國の後不審
J09_0830B19: なる事ともを狀を以て尋申けるときの元祖の御返事
J09_0830B20: なり扨此御消息傳文と具略あり其中此の錄最も具也
J09_0830B21: 至文中記之○但し念佛の文かきてまいらせ候と
J09_0830B22: は念佛の要文の事なり次上第六卷四十三丁津戸への御返
J09_0830B23: 事の消息に又要文の事書きてまいらせ候へし熊谷
J09_0830B24: の入道の文は是へとりよせ候てなをすへき事の候へ
J09_0830B25: はそののちかきてまいらせ候へしと有れは此の文と
J09_0830B26: あるは要文の事と見へたり案するに此の要文は前達
J09_0830B27: て遣はされしを書きなをして遣はされしものと見ゆ
J09_0830B28: るなり此の入道下國歸洛の去止并に消息の往來時節
J09_0830B29: 粗ほ傳文第廿七十八丁事義に注あり隨聞記及ひ次上第
J09_0830B30: 六卷四十三丁の處私記見合せて追て考へ正すへき也○三十二丁
J09_0830B31: 念佛をつかまつり候はて等とは自下至但念佛か决
J09_0830B32: 定往生の業にては候也傳文略之○三十二丁又女犯と候
J09_0830B33: は等とは自下至たへたらんにしたかひたもたせ給
J09_0830B34: へく候傳文亦略之○又御きんたち等とは此の時節

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