浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0824A01: | 定なり喩へは世間にても兼日の約束にて往くへき事 |
J09_0824A02: | のあるに尚ほ其の節さきより迎なんと越したらんに |
J09_0824A03: | はさそやうれしかるらん世間の祭り神事などのとき |
J09_0824A04: | かれこれと親子の間なとに迎をこしたらんは心よ |
J09_0824A05: | くたしかならん思合すへきこと也○四十六丁抑中品下生 |
J09_0824A06: | 等とは自下は九品には必す來迎の有るへきに此の |
J09_0824A07: | 品一品に無きことは只是略せるなりと知らしめて |
J09_0824A08: | 念佛には必す來迎有りと云ふことを决定させしむる |
J09_0824A09: | なり○品品ことにをほくのこと候へともとは依善 |
J09_0824A10: | 導意釋九品立十一門義其十一門義は品品に悉 |
J09_0824A11: | く有之其の中に三心と來迎とは必す有るなり○又 |
J09_0824A12: | われら戒品等とは自下は凡そ聖道の得道に漏れたる |
J09_0824A13: | 者は皆他力による其の他力と云ふは即ち十九來迎と |
J09_0824A14: | 知らしむるなり○四十七丁他力と申候は第十九等とは他 |
J09_0824A15: | 力と云ふを差し付けて第十九と釋し玉ふは念佛は他 |
J09_0824A16: | 力の正因來迎は他力の外縁なり因縁和合して正しく |
J09_0824A17: | 往生の益を得れは今も他力と申すとは仰せらるる也 |
J09_0824B18: | 凡夫の往生は來迎無けれは叶はすと云ふこと常の |
J09_0824B19: | 如し又喩へて云はん若し人有つて我が家に歸らんと |
J09_0824B20: | するに途中に喧嘩口論なとの狼藉の事ども有つて路 |
J09_0824B21: | をさへんに其の處へ公儀の奉行役人なと來れは其騷 |
J09_0824B22: | 動自然と止みて心易く道を通るか如し行者も亦爾り |
J09_0824B23: | 念佛正因の定めはあれとも臨終のとき諸邪業繫の狼 |
J09_0824B24: | 藉有つて往生の路を障へ塞くへき故に奉行役人の來 |
J09_0824B25: | 迎有つて止之淨土へ往生させしめ玉ふ是を增上縁 |
J09_0824B26: | と云なり誠に第十九を他力と仰せらる其の由有る歟 |
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J09_0824B33: | |
J09_0824B34: | 和語燈錄日講私記第六卷終 |