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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0825A01: 和語燈錄日講私記第七卷
J09_0825A02:
J09_0825A03: 念佛往生義
J09_0825A04: 此の章は念佛往生の大旨を釋し給ふ故に有此標題
J09_0825A05: 文中最も殊に勝れたる御文躰なり能能甘心すへし
J09_0825A06: ○世間の人の疑に種種のゆへを出せりとは自下出
J09_0825A07: 三種疑一自身罪惡疑二世俗念佛疑三心不勇猛疑
J09_0825A08: 臨文可知○二丁善導は一聲稱念等とは此は定善義
J09_0825A09: 二十八丁云衆生稱念即除多劫罪觀念門十丁滅罪增上縁下
J09_0825A10: 及禮讃三十六丁稱阿彌陀佛一聲除滅五十億劫或八十
J09_0825A11: 億劫生死重罪此等の釋なり○三丁善根薄少とは禮讃
J09_0825A12: 二丁の釋也謂く生死の凡夫無明重障善心難生惡念易
J09_0825A13: 起所以に善輕毫髮惡重丘山故云薄少○經に
J09_0825A14: とは大經下卷流通の文也乃至一念當知此人爲得
J09_0825A15: 大利○又とは則是具足無上功德説くを云也○四丁
J09_0825A16: このめはをのつから發心すとは永觀の語也往生講式
J09_0825A17: 第一發菩提心門の釋也欲往淨土必發道心人非
J09_0825B18: 木石好自發心と云へり又拾因第八因人不木石好
J09_0825B19: 專念自發ともあり錄次上第四卷五十丁にも出す○善導
J09_0825B20: の御義には散動の機等とは導師處處の御釋皆爾り散
J09_0825B21: 善義九丁一心專念彌陀名號行住坐臥の釋禮讃四丁乃由衆
J09_0825B22: 生障重境細心麁識颺神飛觀難成就也是以大聖悲憐
J09_0825B23: 直勸專稱名字正由稱名易故相續即生の釋玄義七丁一心
J09_0825B24: 信樂求願往生の釋皆皆是れ散動の機を勸むるの御釋
J09_0825B25: なり○男女貴賤等とは要集下 本廿三丁○釋也○五丁つのると
J09_0825B26: は募の字なり玉云求也字彙云廣求也云云○やまひきた
J09_0825B27: らん事かねてしらすとは兼好云く病をうけ子をうみ
J09_0825B28: 死する事のみ機嫌をはからすついであしとてやむ事
J09_0825B29: なし徒然草下卷十九段七丁不定業をは轉しとは往生の不定なる
J09_0825B30: をは依佛力轉して决定往生させしめ玉ふなり○决
J09_0825B31: 定業をは來迎し給ふへしとは本よりの决定業はと云
J09_0825B32: こと也○後世のために念佛を正定の業とすれはとは
J09_0825B33: 往生のためにと仰せられす後世との玉ふこと元祖之
J09_0825B34: 御意を推するに今時の者の後世にたすかる道は往

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