浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0821A01: | きて若しさる事あらはいかか申上候へき難答の詞 |
J09_0821A02: | 假令の樣を假名眞名にくはしく註し給へき旨飛脚を |
J09_0821A03: | 以て上人に申入れたりけれは其の時の上人の御返事 |
J09_0821A04: | なり御傳二十八卷八丁扨此の狀傳文とは具略あり今の錄尤も委 |
J09_0821A05: | し○御文くはしく等とは此の初の三行程は傳文に |
J09_0821A06: | 無しげにいまだ等と云ふより傳文には載せたり○ |
J09_0821A07: | 三十五丁御京上の時とは建久六年二月將軍家賴朝上洛に供 |
J09_0821A08: | 奉せしときなり○三十六丁又最下のとは傳文には又在家 |
J09_0821A09: | とあり○三十七丁その文はじやうせう房等とは言心は其 |
J09_0821A10: | 文は淨勝房なんとの所持有るへしそれを持參して |
J09_0821A11: | 將軍家へも披露あるへしと也扨此の所の言は傳文に |
J09_0821A12: | は畧せり○三十八丁件の人の申候しはとは信中を指すな |
J09_0821A13: | り○三十九丁早晩とはいつもとよめり言心は兎角さはら |
J09_0821A14: | ぬ樣にどこへも能合樣にはからひ玉へと也又早晩は |
J09_0821A15: | 猶言遲速○わさとはるはると人のぼさせ玉ひて |
J09_0821A16: | 候こそとは自此已下次紙のいかに道理百千萬にわ |
J09_0821A17: | かつともよも心ゑ候はじと云まては傳文略之此の |
J09_0821B18: | 間の御詞最も肝要なり○これよりとは元祖の方より |
J09_0821B19: | なり○眞字假字とは四字かけてまなかなとよむへし |
J09_0821B20: | 傳文八丁には假名眞名と書けり源氏なとにかんなまん |
J09_0821B21: | ななど云へり唯是は具に假名文字の事を云也和字と |
J09_0821B22: | 漢字とを云には非すと但し傳文第卅九二丁を見て可 |
J09_0821B23: | 料簡少違あり又具原篤信か日本釋名中二十七丁具に記せ |
J09_0821B24: | り見るへし彼か説は眞字は漢字假名は和字と評せり |
J09_0821B25: | 然れとも日本紀萬葉のかなの如くに眞字にかきたる |
J09_0821B26: | をばまながなと云ふとなり委くは彼を見るへし○ |
J09_0821B27: | 四十丁殿はとは實朝公の事也○申あひて候へはとは京 |
J09_0821B28: | 都まても沙汰ありて左樣に承ると也○今はなとは |
J09_0821B29: | なの字は下知の意歟○さらざらん人はとは將軍家 |
J09_0821B30: | を除きて外の人の事也扨上來今の錄と傳文と或は少 |
J09_0821B31: | しき詞の具略或は文字の違ひなとは義に相違無きは |
J09_0821B32: | 不記之大略せる處は如云上尚ほ翼賛並に隨聞記 |
J09_0821B33: | 見合せて辨せよ○十月十八日とは元久二年乙丑也即 |
J09_0821B34: | 八十三代土御門院の年號也元祖七十三歳の御時也 |