浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0818A01: | へ進せらる由之衆徒の訴訟もやみにしが其後興福 |
J09_0818A02: | 寺の欝陶猶不止同二年九月に蜂起す爾れとも是れ |
J09_0818A03: | も無事衆徒のいきとほりも次第にゆるくなりにし |
J09_0818A04: | かは上人總しては生死を厭ひ佛道に入るへきいは |
J09_0818A05: | れ別しては無智の道俗男女の念佛するによりて諸宗 |
J09_0818A06: | のさまたげと成るへからさる旨を聖覺法印に筆を執 |
J09_0818A07: | らしめて演へ玉ふ狀也御傳卅一卷同卅二卷意爾るに今登山の狀と |
J09_0818A08: | あるは聖覺の執筆にて山門へ遣さるると見へたり先 |
J09_0818A09: | つは門弟の爲め亦は南都山門のいきとほりをも彌 |
J09_0818A10: | 止めしめんと思召て此の章を書き玉ふ也總して此狀 |
J09_0818A11: | は佛道修行する者の爲別しては淨土一宗の意不過 |
J09_0818A12: | 此章故に此の一段は殊更大切にして拜見すへき也 |
J09_0818A13: | 凡そ佛の出世一代五時半滿の經を説き玉ふの大意出 |
J09_0818A14: | 離解脱の大旨此の外に全く別の意趣無し尤も仰きて |
J09_0818A15: | 甘心すへきなり扨文中に至ては御傳第卅二卷隨聞 |
J09_0818A16: | 記を以て辨すへし但し至不足今補之也○五丁顯宗 |
J09_0818A17: | 密宗とは二敎論上卷云佛有三身敎則二種應化開説名 |
J09_0818B18: | 曰顯敎言顯畧逗機法佛談話謂之密藏言秘奧實 |
J09_0818B19: | 説已上謂く顯とは他受用應化身の所説隨機の法門文義 |
J09_0818B20: | 顯露にして淺近の智能く解了し易し方便隨機權門 |
J09_0818B21: | の施設なり密とは諸佛秘密の奧藏甚深究竟の内證也 |
J09_0818B22: | 敎理幽玄にして機情更に及ひ難し兩部の敎三部の法 |
J09_0818B23: | 倶に是れ法界躰性自受法樂の境界也或は一代聖敎 |
J09_0818B24: | の中に陀羅尼藏を不説經法是名顯敎或は陀羅尼 |
J09_0818B25: | 藏を説く經を名顯密敎此の二敎は共に釋尊の所説 |
J09_0818B26: | 也是約能説敎主共名顯敎此の中の陀羅尼を雜部 |
J09_0818B27: | の眞言と名くる也次に鐵塔涌出の三部秘經は大日 |
J09_0818B28: | 如來の所説是を名密敎也大原句解一卷三十五丁辨之○大乘小乘と |
J09_0818B29: | は先小乘者運小機至小果謂く依因縁敎悟生 |
J09_0818B30: | 空理修自利行取灰斷果不求大果闕於利他 |
J09_0818B31: | 故名曰小次大乘者運大機至大果大者普遍廣博 |
J09_0818B32: | の義也謂運一切蠢蠢群生證大覺果也乘者運載之義 |
J09_0818B33: | 也木母集初丁五丁五敎要集十一丁頌義七の二丁の意なり○權敎實敎とは天台四敎義十 |
J09_0818B34: | 二九丁云權是暫用之名實以永施爲義是則三敎暫赴 |