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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0815A01: へし○一丈のほりをこへん等とは此は傳文廿一卷
J09_0815A02: 八丁に在り○四十二丁又上人の給はく念佛往生と申す事は
J09_0815A03: 等とは是は正しく一枚起請文の御法語なり然るに此
J09_0815A04: の御法語はもと鎭西の聖光上人に付囑し玉へる平
J09_0815A05: 生の御法語なりその法語の中に更に御臨終の時起請
J09_0815A06: の一段を書き加へ玉ふなり此の法語にたた南無阿彌
J09_0815A07: 陀佛と申せは决定して往生するなりと信じ取るへき
J09_0815A08: なりと書き玉へるを末期に改めて此の外に奧深き事
J09_0815A09: を存せは二尊の憐にはつれ本願にもれ候へしと御誓
J09_0815A10: 言に替へさせ玉へり又奧書を添へ玉ひて淨土宗の
J09_0815A11: 安心起行此一紙に至極せり源空か所存此外に全く別
J09_0815A12: 義を存せす滅後の邪義を防かんか爲に所存を記し
J09_0815A13: 畢と書き加へ玉へり其故は大師曾て鎭西に授け玉へ
J09_0815A14: る法語を再ひ取り用ゐ玉ひて此の御誓言を添へて末
J09_0815A15: 期の極訓とし玉へりその御意は鎭西の相承は眞實
J09_0815A16: 吉水の寫瓶にして本願念佛の正義なりと云ふことを
J09_0815A17: 滅後末代の衆生になかく信を取らしめんか爲なりさ
J09_0815B18: らずはいかに數多の法語の中にわきて鎭西相承の法
J09_0815B19: 語を揀ひ取りて末期の御遺誓とし玉はんや此義獅子谷忍澂上人遺
J09_0815B20: 誓諺論二卷六丁四十四丁五十一丁具に釋あり拜見すへし云云右上件四箇條は物語集に出
J09_0815B21: てたりと然れは此の集は往昔鎭西の書き集め玉へ
J09_0815B22: る書と見へたり若し不然者上來の義も少しは鉾盾
J09_0815B23: すへき歟今案云此の御法語は元祖平日の御敎誡を末
J09_0815B24: 期に文言を改めて御誓言の詞添をへて勢觀房へ授け
J09_0815B25: 玉ふと見へたり其旨を第一卷二十七丁に見合せて料簡す
J09_0815B26: へし云云四十三丁かなはんずなどとは此のなどと云ふ詞
J09_0815B27: は心得かだし案するに源空は往生極樂の爲には只た
J09_0815B28: 一向に南無阿彌陀佛と申すより外にはかなはんずな
J09_0815B29: んと思ふとの意歟總してなどど云ふ詞は何として
J09_0815B30: かの心なれは此より外には何としてか叶はんやとの
J09_0815B31: 心なるへし歸命中本初丁西要下末十七丁父子上末五丁等の註にて心得へし又なごと云詞は總じて物事一つには限らぬ事
J09_0815B32: もいへとも處によるへし翼賛十七之八丁○源空か目には等とは第二重授手印
J09_0815B33: 奧圖の口傳也傳文第廿一三丁にも載之○又上人かた
J09_0815B34: りての給はくとは是れ鎭西への相傳にして徹選擇集

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