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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0814A01: らすたた若我成佛等とは是は鎭西より上洛せる修行
J09_0814A02: 者の問也傳文第廿三卷漢語燈十一に載之○三十八丁假令
J09_0814A03: ならさる行也とは假令とは未决定の義又は非實の
J09_0814A04: 義也假に設けて實事ならぬを云也然れは只眞實の行
J09_0814A05: なりと云ふことなり漢語燈には是則眞實之行なりと
J09_0814A06: 云へり○善導本願の文を釋し玉ふに等とは直に次上
J09_0814A07: の禮讃の若我成佛の文を指す也○毎日の所作に六萬
J09_0814A08: 十萬等の數遍をあてて等とは此事傳文廿二卷十八丁
J09_0814A09: も載せたり○三十九丁上人の御房申させたまふ御念佛は
J09_0814A10: とは此も傳文廿一卷十丁に在り○またしかりけりとは
J09_0814A11: 未の字なりいまだしと云ふことなり○四十丁聖道の修
J09_0814A12: 行は等とは翼賛廿一十丁四十五卷十九丁見合すへし○先
J09_0814A13: 師法然上人等とは傳文廿一卷初丁に載す但しものをし
J09_0814A14: らぬうへにと云ふ以下は今の錄委し○又御往生の後
J09_0814A15: 等とは傳文同卷十一丁に在り但し大谷の月忌と云ふ以
J09_0814A16: 下今の錄委し○白川消息とは定めて信空の消息なる
J09_0814A17: へし未見之○われはこれ烏帽子もきさる等とは傳
J09_0814B18: 文廿一卷四丁同十九三丁に載せたり○四十一丁物語集とは未
J09_0814B19: 知何書定めて鎭西の物語集と見へたり又初重指
J09_0814B20: 南目錄先師酉譽仰趣了曉於私記之永亨八年丙辰八月十三日始之私云
J09_0814B21: 此書上下二卷あり并に聞書と又五重决と云ふものあ
J09_0814B22: り是は了曉上人の講談を記せる書也其の聞書の第
J09_0814B23: 二重授手印の下にて深心の下に云く一向疑心の細字
J09_0814B24: に若有一分往生と云ふ事有り此の義如何答疑心一類
J09_0814B25: の故に起行の疑を擧けたる也念佛を申す時念佛を不
J09_0814B26: 申程に極樂へ何として參る事歟有らんと思也是れ
J09_0814B27: 古來の口傳也又安心の疑に取る義あり此の機は餘
J09_0814B28: り極樂へ參り度く思ふによつて若し命延へは其の間
J09_0814B29: に極樂往生の安心さめし歟と思也是を安心の疑と取
J09_0814B30: る義也是は筑紫の物語集と云ふに書き玉ふ也と酉譽
J09_0814B31: 上人の御談義の時加樣に御沙汰有ると仰せらるる
J09_0814B32: 云云私云此の聞書者弘經寺九代宣譽上人御自筆にて
J09_0814B33: あるなり爾は酉譽上人物語集を御覽と見へたり○あ
J09_0814B34: る時問ていはくとは辨阿の御尋也傳文十九卷見る

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