浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0811A01: | 三者心密門也然るに眞言の敎は一代の佛法を以て皆 |
J09_0811A02: | 是れ遮情門と稱し此の上に於て六大四曼三密の躰相 |
J09_0811A03: | 用を立つ夫れ眞言の行者は身分擧動止住其施爲する |
J09_0811A04: | 所に隨つて佛の威儀に隨順せすと云事無きは身密也 |
J09_0811A05: | 舌相所轉の言語音聲一切悉く眞言に非すと云こと無 |
J09_0811A06: | きは口密也心意の所想起念の相生する悉く是れ佛 |
J09_0811A07: | の本理に乖かす是れ心密也又按大日經意眞言の修 |
J09_0811A08: | 行其の法則に四支有り一には曰く本尊を觀す二には |
J09_0811A09: | 曰く本尊の心上に圓明を觀す三には曰く圓明の中に |
J09_0811A10: | 種子を觀す四には曰く此の種子を念誦す所謂自身 |
J09_0811A11: | を觀して本尊とす此の迦栗駄耶心即ち是れ心月圓明 |
J09_0811A12: | の處其の光明十方法界を照す其の中に眞言白淨の |
J09_0811A13: | 種子有て息風に隨て出入し法界に周遍して自在無碍 |
J09_0811A14: | なりと觀す即身成佛の法門即事而眞の深源唯此の無 |
J09_0811A15: | 相の一門に在て一切諸法同時に圓成す御將來の錄 |
J09_0811A16: | に曰密藏奧旨不貴得文唯以心傳心矣當知等流 |
J09_0811A17: | 世間の文字を立てす有相事相の方便を假らす直ちに |
J09_0811B18: | 本有の心地を差して備さに無念の眞佛を傳ふ永く單 |
J09_0811B19: | 傳心印の顯示に異なり蓋し諸の行者能く修行修習觀 |
J09_0811B20: | 行して自の三業を以て本尊に同せしむる則んは此の |
J09_0811B21: | 一門よりして法界に涉入す秘藏記曰吾身即印語即 |
J09_0811B22: | 眞言心即本尊也是三密平等遍法界是名佗三平 |
J09_0811B23: | 等非只本尊與吾三平等同一縁相已成未成一切諸 |
J09_0811B24: | 佛三平等亦同一縁相是名共三平等是則三密畢竟同 |
J09_0811B25: | 躰一密意也上來大原句解第二卷十三丁十六丁十七丁十八丁の意なり具には往見るへし此等の義を |
J09_0811B26: | 以て眞言敎所觀の己心の彌陀と云ことを分別すへき |
J09_0811B27: | なり又顯敎にも實大乘の奧旨眞如實相の一理は衆 |
J09_0811B28: | 生箇箇圓成の一心是を是心是佛とも云ひ即心即佛と |
J09_0811B29: | も談す是唯向外不可求唯自家に還て搜求するに |
J09_0811B30: | 元來是心是佛也自本生佛一如更無他物謂く一切 |
J09_0811B31: | 衆生及ひ山河草木本具の如理と一切諸佛本來の如 |
J09_0811B32: | と全く一にして亦無二如是故に維摩經菩薩品曰一切 |
J09_0811B33: | 衆生皆如也一切法亦如也衆賢聖亦如也至於彌勒亦 |
J09_0811B34: | 如也と華嚴に所謂心佛及衆生是三無差別と云ふ此の |