ウィンドウを閉じる

J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0810A01: か如し○桐のはいかみにつくるとは案するに總して
J09_0810A02: 桐の葉を煎して女の髮に付くれは黑くつやを出し又
J09_0810A03: 髮を洗ふにも能くあかを去るとて今時も若き女房な
J09_0810A04: とする事也爾れは其事を云ふなるへし但し此に灰
J09_0810A05: とあるは昔は桐の葉を灰汁にしてそれを髮に付ける
J09_0810A06: にや兎角此の類なるへし桐の灰を付るは佛神に忌む
J09_0810A07: なと云ふ事當時さやうに申しならはしたる事と聞へ
J09_0810A08: たり○物こもりして候にとは此は三日籠りて翌日出
J09_0810A09: て七日籠りて翌日出て候はんかとの事也○二十八丁觀音
J09_0810A10: を念するにも一心にすれはとは普門品に云聞是觀
J09_0810A11: 世音菩薩一心稱名凡一心有事有理念念相續及數
J09_0810A12: 息繫念一心不亂皆事一心也若能達此心性自他
J09_0810A13: 共皆不可得無心無念空惠相應此乃無一亦無心
J09_0810A14: 也知聲相皆空呼響不實能稱所稱皆不可得是名無
J09_0810A15: 稱即理一心也法華古科註八卷二丁○むかしの縁あつき人はと
J09_0810A16: は案するに此の昔と云は過去の縁を云にや次の昔今
J09_0810A17: は過去現在を云なる歟○申て候也とは如此説本據
J09_0810B18: あるへし尋見るへし○二十九丁建仁元年等とは此は下の
J09_0810B19: 一條を指す也建仁元年は元祖大師六十九歳の御時也
J09_0810B20: ○なじかはとはなにしにかはと云ふ詞なり○これは
J09_0810B21: 御文にてたづね申すとは此も下の一條を指して云也
J09_0810B22: ○答したしきうときをゑらはす等とは此の意は鎌倉
J09_0810B23: の二品禪尼へ被進御返事に類せり此の錄第三卷十丁
J09_0810B24: 御傳第廿五卷四丁に在り○三十丁破戒の僧等とは此一條
J09_0810B25: 御傳に載す翼賛并に隨聞記見合すへし○この御こと
J09_0810B26: ははとは上の一條を指す詞也○見參にいりてうけ給
J09_0810B27: はる事とは次下の三箇條を指して云なるへし能別の
J09_0810B28: 言は無けれは只一條を指すとも不見爾れは三箇條
J09_0810B29: を指す歟况や終に御意へ候へとある御詞より見れは
J09_0810B30: 皆見參の時の御返答ならん歟○毎日の所作に等とは
J09_0810B31: 此の一條御傳に載す翼賛并に隨聞記見よ○三十一丁阿彌
J09_0810B32: 陀の供養法とは眞言家に在ることにて行法の次第一
J09_0810B33: 卷別に在るもの也○眞言の彌陀はこれ己心の如來と
J09_0810B34: は凡そ入眞言門略有三事一者身密門二者語密門

ウィンドウを閉じる