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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0809A01: 成佛會是以八箇日稱八專此日冥衆悉皆上天
J09_0809A02: 賴於法會故於此土雖爲佛事無有聖衆影向
J09_0809A03: 故自大唐顯德四年以來修佛事忌之已上塵添壒囊鈔十四之七丁
J09_0809A04: 曆鑑輯要三十一丁出之但し右上件の日彼岸に合ふ時は彼岸の吉に
J09_0809A05: 依て八專の凶を捨て可成善根也と此は壒囊抄の意なり此等
J09_0809A06: の説雖有實には難意得事とも也是故に御答にさる
J09_0809A07: 事候はすとは仰せらるるならん○灸治の時等とは此
J09_0809A08: の事兼好も徒然草に載せたり爾るに御答の意も兼好
J09_0809A09: の料簡と全同せりされとも吉田の神龍院の傳へ灸治
J09_0809A10: 三所まてはくるしからす四所あれはけがると也又藤
J09_0809A11: 原宣賢の問答にも三箇所まては不憚四箇所に及は
J09_0809A12: は二十四時忌之となり具には徒然草下卷第十一段の處註見
J09_0809A13: 合すへし○二十五丁臨終に五辛くひたる者等とは是れ觀
J09_0809A14: 念法門の釋也○産のいみ等とは次上十七丁に辨ずるか
J09_0809A15: 如し○又いみもいくかにて候ぞとは此の詞は難意
J09_0809A16: 得若し乙穢の事を云にや不爾者此の詞は重言にな
J09_0809A17: るなり爾れとも此を乙穢の忌と見れは答の詞不相
J09_0809B18: 當既に云忌五十日又忌五十日と云ふ義は無き筈
J09_0809B19: 也所詮此の一條又いみもいくかと尋ぬるも答の中い
J09_0809B20: みも五十日と申すと云の詞は難意得若し舊來傳寫
J09_0809B21: の誤歟古板の錄も如此あれは難料簡追て可思
J09_0809B22: 擇事なり○二十六丁沒後の佛經しをくとは逆修善根の事
J09_0809B23: 也次上十一丁にもあり○所作かきてしいれとは此一條
J09_0809B24: 御傳載之又此錄第七卷五十丁に具也○佛に花まいらす
J09_0809B25: る誦文とは法華經の若人散亂心乃至以一華供養於畫
J09_0809B26: 像漸見無數佛或文に若佛献華當願衆生諸相如華具
J09_0809B27: 三十二相或は法華懺法の中の願此香華雲遍滿十方界
J09_0809B28: 供養一切佛等の文なるへし○物まうてしてかへさに
J09_0809B29: わかもとへ返らぬとは此の事難意得也案するに神
J09_0809B30: まうてしては直に我か家へ歸り道寄りせぬ事を云に
J09_0809B31: や又魚鳥にやがてみだるとは歸る路次にて潔齋を
J09_0809B32: やめ精進を落す事歟○答熊野のほかはくるしからず
J09_0809B33: とは此れ定めて本説あるへし未得考尚追て尋聞く
J09_0809B34: へし○二十七丁女房の物ねたみの事とは次上二十一丁に註する

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