ウィンドウを閉じる

J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0808A01: 錄にさえ文書とあり若し然者祭文の事歟されは願書
J09_0808A02: なとを佛神へ捧ることを云にや是も彼此れとあまた
J09_0808A03: に書くは罪歟尚ほ思擇すへし按するにさえもんとは
J09_0808A04: 祭文にて諷誦願文の類なるへし然るに其祭文を綴る
J09_0808A05: にさのみ意にも無きことを文を飾り詞を盡してはな
J09_0808A06: やかに書くを誡めてすごさざらんにはとの仰せにて
J09_0808A07: 若し心の如く有樣に文言過きたること無くは罪なか
J09_0808A08: るへしと也本朝の祭文は唐土の疏子の類と見へた
J09_0808A09: り唐土にても昔より此を誡めて修辭者必須確實則
J09_0808A10: 不可誇誕詭妄と云へり南山鈔にも比世流布竟飾
J09_0808A11: 華辭言過其實虚妄擧事惟增訛謟と云へり委く
J09_0808A12: は釋氏要覽上 卷六十八丁に見へたり又祭文呪願の類は本朝
J09_0808A13: 文碎十三卷初 丁にも載之○酒のいみ七日とは總して魚鳥
J09_0808A14: 葷酒何れも或は七日或は五十日等未必一凖但し觀
J09_0808A15: 佛三昧經に説飮酒七日觀念門記上之卅丁引之故に今さにて候
J09_0808A16: と答玉ふならん○やまひにはゆるされて候とは急に
J09_0808A17: 死す程にも見へぬ病の爲めにせんかた無きをは律の
J09_0808B18: 中にも許さると見へたり翼賛廿三之十八九丁見よ○魚鳥くひてと
J09_0808B19: は此一條御傳に載之翼賛并に隨聞記見よ○大根柚等とは佛家
J09_0808B20: には忌と云ことなし但し神社には五辛の内に大根を
J09_0808B21: 攝す此のときは忌むと見へたり次上十七丁の處に註す
J09_0808B22: るか如し柚の義は未知案するに此の二種ともに香
J09_0808B23: のつよき故におこなひに憚るにや扨大根を五辛に入
J09_0808B24: るること佛家の沙汰に異説あり具に觀念門私鈔上
J09_0808B25: 三十六丁註之○二十四丁紺のきぬ着候はとは藍染衣は律の中
J09_0808B26: には制して言非法也因吾宗用藍衣之事實具に佛
J09_0808B27: 像幖幟義圖説乾卷三十三丁坤卷九丁見合すへし○答いかさまに
J09_0808B28: も佛を等とは此の御答の意は無利益無信の故なり
J09_0808B29: と云ことを知らしめ玉ふ次上十七丁の處にも有此尋
J09_0808B30: ○八專に物まうてせすとは八專には三寶に忌む因縁
J09_0808B31: 出宿曜經謂壬子日炎魔天爲歡喜會甲寅日地天
J09_0808B32: 爲歡喜會乙卯日水天爲般若會丁已日火天爲諸
J09_0808B33: 天會己未日羅刹天爲不動會庚申日風天爲歡喜及
J09_0808B34: 仁王會辛酉日吉祥天爲豊樂會癸亥日多門天爲

ウィンドウを閉じる