浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0799A01: | とは是れ別して世俗の謬りなり就之現證あり泉州 |
J09_0799A02: | 岸和田澁谷孫左衛門之母妙祐信女傳を見るへし新聞往生 |
J09_0799A03: | 全傳下卷初丁二丁誠に親子ともに愛執流轉の因縁となるへき事 |
J09_0799A04: | 也尤も正すへき事なり○いきてつくり候功德とは逆 |
J09_0799A05: | 修善根の事次下二十六丁にもあり○人のまもりをゑてと |
J09_0799A06: | は祈禱の守なるへし○十二丁わわくに物くくるとはわ |
J09_0799A07: | わくとは誑惑と云ふ事なり人をたふらかすを云也昔 |
J09_0799A08: | は人をたふらかして世を渡る僧を誑惑法師と云ふ且 |
J09_0799A09: | つ誑惑ともいへり雜談集にも見へたり今わはくとあ |
J09_0799A10: | るはわうはくと假名に書きたるうの字を落してわは |
J09_0799A11: | くと寫しあやまりたるなり或は中畧の語にてわわく |
J09_0799A12: | と云歟世に知る人少し委くは湛澄師の歸命本願鈔要 |
J09_0799A13: | 解上十二丁評之又誑惑法師の事雜談集九二十一丁委出之誑 |
J09_0799A14: | 惑の字は東鑑なとにも見へたり○答つみにて候とは |
J09_0799A15: | 此の御答を案するにかやうの人に物くるるは施者も |
J09_0799A16: | 罪あるへしとなり物くるるは仁慈にて功德の方なれ |
J09_0799A17: | とも誑惑する方は罪なれはなり但し其の罪に輕次 |
J09_0799B18: | 重あるへし料簡すへじ或は親子夫妻の中なとにて其 |
J09_0799B19: | の親にかくし其の夫にかくして佛事門に入れ或は他 |
J09_0799B20: | の貧苦を救ふ等は此れ輕罪なるへし功德の方もあ |
J09_0799B21: | りかすむる方もあるか故に又爲自身他の物を僞り |
J09_0799B22: | かすめて人にくるるなとは次罪なるへし又一向他人 |
J09_0799B23: | の物を盜み取りて與へは重罪たるへし○經をしてと |
J09_0799B24: | は經を讀み習ひて後ち或は常にも先つ供養してよむ |
J09_0799B25: | へき歟と尋ぬるならん○經千部等とは此の答にさ |
J09_0799B26: | も候ましと此の御答は常途に違へり其の功百千万に |
J09_0799B27: | 積まは尤も供養すへき事也其の義古來より是れ多し |
J09_0799B28: | 爾るにさも無くともと仰せらる私に案するに讀經數 |
J09_0799B29: | 千万に積りなは供養し回向するに功德を得る事は |
J09_0799B30: | 元祖も其の御意あるへけれとも總して元祖は隱遁の |
J09_0799B31: | 御身にて物事のぎやうやうしきことを常に好み給は |
J09_0799B32: | さる故に如此仰せらるるにや總して供養とあれは |
J09_0799B33: | 華香莊嚴まて美美しくもすることなれは華麗を退け |
J09_0799B34: | 給ひての事なるへし即ち次下の一條にて其の心を知 |