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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0797A01: 梨とは此云軌範能糾正弟子行云阿闍梨也四
J09_0797A02: 分律明五種阿闍梨一出家阿闍梨所依得出家者
J09_0797A03: 二受戒阿闍梨受戒作羯磨者三敎授阿闍梨敎授威
J09_0797A04: 儀者四受經阿闍梨所從受經若説義者五依止阿
J09_0797A05: 闍梨依住一宿者也名義集一卷五十七丁今爰に所云第二の阿闍
J09_0797A06: 梨也○羯磨とは此云辨事亦翻云業謂所作事業成
J09_0797A07: 辨故探要記第七之四十四丁口决抄上之五丁或は作法とも翻すと云へり扨
J09_0797A08: 羯磨は唯識宗并に律家の名目はこんまとよむ三井に
J09_0797A09: はかつま泉涌寺并に黄蘗山にはけもとよむ也眞言の
J09_0797A10: 四曼及ひ五部の時はかつまとよむ也爾るに和尚をわ
J09_0797A11: しやうとよむ也律家の名目なれは此れもこんまとよ
J09_0797A12: むへきこと也天台にはくわしやう禪家にはをしやう○齋し候は功德にて候
J09_0797A13: やらんとは此の一條御傳に載す隨聞記見合せよ○八丁
J09_0797A14: 阿彌陀の定印とは常の來迎の印相は右を上に重ねて
J09_0797A15: 膝の上にて組み合するを定印と云なり○かならす佛
J09_0797A16: を見等とは此一條も御傳に載する也○念佛たにもす
J09_0797A17: れは往生し候や又ききてもし候とは此の下翼賛を見
J09_0797B18: るへし具に隨聞記にも註せり見合すへし○九丁なかく
J09_0797B19: 生死をはなれ等とは此一條御傳に載するなり○たた
J09_0797B20: し人をみちひかんためにはとは第廿二必至補處の願
J09_0797B21: 文第十五眷屬長壽の願等の意也導師の還來穢國度人
J09_0797B22: 天の釋も同意也○女房の聽聞し候に等とは是は説戒
J09_0797B23: の時なとの事なるへし今時は律家の人講談なとの始
J09_0797B24: に先つ對道俗如授三歸なるへし○十丁所作をか
J09_0797B25: きて人に仕入させ候はとは此の處の御答は料簡ある
J09_0797B26: へきことなり先つ尋常の行者の人に仕入れさするこ
J09_0797B27: と有るましきこと也若し必死の病人なと受置きし所
J09_0797B28: 作のかきたるは人に賴みて仕入れさするも有るへき
J09_0797B29: こと也但し病人の機により心に本尊へ申上け半日の
J09_0797B30: 所作かきたる儘にて往生する人も有るへし又賴みて
J09_0797B31: 仕入れさする人の無き者のはおのつからかきたる儘
J09_0797B32: にて往生はすへきなり何れも他力の不思議なれは佛
J09_0797B33: の大悲はかかるへきこと也常の日課を常の時に人に
J09_0797B34: 仕入れさすることは有るましき道理なり○ほとけに

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