浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0795A01: | 辨惑指南一二丁云梵字觀等の觀想は傳法灌頂を成就せ |
J09_0795A02: | る眞言の阿闍梨に逢ひて傳受して後に修行すへし若 |
J09_0795A03: | し然らされは越三昩耶と云ふ重罪を得て無間獄に入 |
J09_0795A04: | るといへり金剛頂經の文なり寔に恐るへき事なり三 |
J09_0795A05: | 昧耶此には本誓と云ふ謂く諸佛の本願なり越者違の |
J09_0795A06: | 義なり○普賢經に等とは案觀普賢經有此類文彼 |
J09_0795A07: | 經偈曰若欲滅此惡永離諸塵勞常處涅槃城安 |
J09_0795A08: | 樂心憺怕當誦大乘經念諸菩薩母爾るに彼の經 |
J09_0795A09: | は專ら明懺悔法及受持大乘者を讃歎せり今菩薩 |
J09_0795A10: | の母とは大乘法を指すならん爾れは佛の母と云ふも |
J09_0795A11: | 大乘法なれは全一義無別義例せは六波羅蜜經第九 |
J09_0795A12: | 十六丁云此般若波羅蜜多非唯出生一切善法過去未 |
J09_0795A13: | 來現在諸佛皆從此生當知此經即是一切諸佛之母已上 |
J09_0795A14: | 又大論卅四二十四丁云般若波羅蜜是諸佛母父母之中母功 |
J09_0795A15: | 最重是故佛以般若爲母要集中末二十八丁同卷廿四丁念佛三昧は是れ諸佛の母也ともあり見 |
J09_0795A16: | るべし即止觀の文歟指麾抄十八卷五十五丁具なり如此等説以大乘法爲諸佛 |
J09_0795A17: | 母見へたり今元祖のいざをぼゑずと仰せられしは |
J09_0795B18: | 問の詞に菩薩と不云故にや又暗記し玉はさるにや |
J09_0795B19: | 又尋ね申す人俗家なれは菩薩を佛と心得て尋ねける |
J09_0795B20: | にや覺束なし○百日のうちの赤子の不淨等とは本 |
J09_0795B21: | 據ある事にや但し世俗の言の習はしにや未得考元 |
J09_0795B22: | 祖の答に不淨くるしからすと仰せらるれは本據有る |
J09_0795B23: | 事とも不見されとも未知事なり追つて知人に尋ぬ |
J09_0795B24: | へし○物まうでとは總して此の數條に物まうでと云 |
J09_0795B25: | は大方神社へ詣するを云ふと見へたり次下廿丁を見合 |
J09_0795B26: | せて心得へきこと也○念佛の百万遍百度申等とは凡 |
J09_0795B27: | そ百万遍に有兩樣掐數珠與七日別時也兩樣共 |
J09_0795B28: | に道綽禪師の檢得也要集中末廿丁同記六之十八丁廿丁伽才論下二十四同上二十五丁等具には所持百万 |
J09_0795B29: | 遍記錄の如し爾るに兩樣共に必す百度申して决定往生と云 |
J09_0795B30: | ふことは無き事也案するに後白河法皇百万遍の御苦 |
J09_0795B31: | 行二百餘箇度まて功をつみ給ふ御傳第十 卷又明遍のぶり |
J09_0795B32: | ぶり百万遍は毎日の所作なり御傳第十六之八丁此等の義に依つ |
J09_0795B33: | て百万遍百度申せは决定往生すなとと世俗の諺に |
J09_0795B34: | 言ひふらせし故に此の尋をなすにもやあらん○五丁阿 |