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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0793A01: ○ふるき堂塔を修理して等とは此は堂塔修理畢ての
J09_0793A02: 供養の事を問也○本躰は佛師かまなこをいれひらき
J09_0793A03: 等とは總して佛師か佛像の眼を刻み内に瞳なとゑか
J09_0793A04: き入るを事の開眼と云也玉眼なれは水精のしたに
J09_0793A05: 綿の上にひとみをかくを畫開眼と云也佛繪師も同
J09_0793A06: し佛像の目の玉を入るるを畵開眼と云也大師津戸の
J09_0793A07: 三郞へ佛像を開眼して遣し玉ふ事西方指南抄下末四十四丁
J09_0793A08: にあり其の御文の詞に曰く御佛仰にしたかひて開
J09_0793A09: 眼してくだしまいらせ候阿彌陀の三尊つくりまい
J09_0793A10: らせさせたまひて候返返神妙に候いかさまにも佛像
J09_0793A11: をつくりてまいらせたるは目出度功德にて候也と
J09_0793A12: あり○二丁僧の佛眼の眞言をもてとは五眼具足萬德圓
J09_0793A13: 滿三身の印明を以て開眼する密家の傳授也此れ理の
J09_0793A14: 開眼也○眞如觀とは惠心の述眞如觀一卷現行開爲二卷
J09_0793A15: に三諦三觀一念三千の旨を明せり即准菩提心集片
J09_0793A16: 假名にて書き玉へり○又これに計算して等とは案す
J09_0793A17: るに此の尋は聖敎に明す所の空觀の旨を彼此書き立
J09_0793B18: てて元祖へ御覽に入れしと見へたり喩へは般若を初
J09_0793B19: 從凡夫色心終至如來種智一切空と觀し或は囙縁
J09_0793B20: 所生の法は即空なりなとあるを書き立つると見へた
J09_0793B21: りそれを又これに計算して候と云ふにや下にをほや
J09_0793B22: う御らんのためとあれは空觀の事共其の數彼此か
J09_0793B23: きたつるを計算と云ふ歟○三丁七佛の名號とは過去七
J09_0793B24: 佛なるへし謂く毘婆尸佛尸棄佛毗舍浮佛拘留孫佛倶
J09_0793B25: 那含佛加葉佛釋迦佛なり又七佛經と云あり其説なれ
J09_0793B26: は東方の七佛を指す又七佛藥師歟未知何是云云
J09_0793B27: 答師の事はをろそかならす候とは師恩の事處處に説
J09_0793B28: けり今出一二般舟三昧經云於所聞三昧處如視
J09_0793B29: 世尊不嫌不恚不見長短當割肌肉供養師
J09_0793B30: 况復餘耶承事師如僕奉大家若於師生惡求是
J09_0793B31: 三昧終難得等要集中末二十一丁舍利弗問經云夫出家者捨父
J09_0793B32: 母生死之家入法門中受微妙法蓋師之力生長法
J09_0793B33: 身出功德財養智惠命功莫大焉要覽上三十丁序説三の二十四丁
J09_0793B34: 又大論四十九に具に明せり要集記六二十一丁引之往見る

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