ウィンドウを閉じる

J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0790A01: とは此亦在禪勝房傳○進行集とは未得其文扨
J09_0790A02: 就此問禪勝隆寬二人の内何れとも知れされとも此
J09_0790A03: の十二問の中五箇條は禪勝の尋にて傳文第四十五卷
J09_0790A04: に載す然れは禪勝房の問と云へる方なるへき歟
J09_0790A05:
J09_0790A06: 十二箇條問答
J09_0790A07: 此の尋は誰人と云ことを不知但し第一問の詞より
J09_0790A08: 見れは女人の尋と見へたり扨此の御答は元祖の自筆
J09_0790A09: にて遣はされしと見ゆ其由は終の一首の詠にて心得
J09_0790A10: へきなり○四十三丁迎接とは來迎引接なり○おもき石を
J09_0790A11: 船にのせつれはとは此譬第二卷三丁の處に記せり○
J09_0790A12: 四十四丁目しゐたるものもとは第一卷三十三丁の處に記せり○
J09_0790A13: 淨摩尼珠とは此譬喩は涅槃經第九卷に出たり論註下
J09_0790A14: 二十五丁同記四終丁歸命本願中末十四丁必す見合すへし○四十六丁
J09_0790A15: 荒凉とは荒廢荒蕪とつつきたる文字にてあれすさむ
J09_0790A16: 氣味也荒凉は凄凉の貌とも云へり荒凉の二字をさび
J09_0790A17: たりともものさびしとも訓す凉は冷義也韓退之か
J09_0790B18: 詩に家居率荒凉と李賀か詩に獨出月荒凉と俗に過言
J09_0790B19: の義に用ゆ平家物語に荒凉の申し樣とあり處により
J09_0790B20: て意かはるへし寢覺の記五十六丁云又荒凉を立て物の
J09_0790B21: そんするをかへりみすついへをしらさるもわろしと
J09_0790B22: あり又荒凉と云はむさと云ひちらしたる惑亂狼藉の
J09_0790B23: 臆説を云へは此事にて意得へし翼賛四十七十一丁四十七丁
J09_0790B24: 心にはそそろ事とはゑもしれぬ不覺の戯言をそそろ
J09_0790B25: 事と云なり翼賛四十三卷六丁の註よし五十丁いそぐみちにはとは禮阿
J09_0790B26: 上人も此語に本ついて心行雜决に書き玉ふ也向阿上
J09_0790B27: 人の言はく相迎下本五丁家路にはつかれをかへりみぬなら
J09_0790B28: ひなれとも極樂のかへさは無下に念佛の足もやすら
J09_0790B29: ひかちなりと仰せられしも此に類せり○又このめは
J09_0790B30: おのつから發心すとは永觀の語也往生講式第一發菩
J09_0790B31: 提心門の釋なり云く欲往淨土必發道心人非木
J09_0790B32: 石好自發心又拾囙第八因云人不木石好專念自發と
J09_0790B33: も云へり爰の處にて念佛にくせ付る事を勸むへし○
J09_0790B34: 五十一丁梵天より糸をくたしてとは法苑三十一二十四丁引提

ウィンドウを閉じる