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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0760A01: 十善は生天の果報なること聖敎の常談也安樂集上
J09_0760A02: 四十四丁にも其事見へたり○五十六億等とは處胎經賢愚
J09_0760A03: 經の説也具には彌勒上生經の疏に明四文不同也
J09_0760A04: 委くは指麾鈔九之五十一丁頌義見三卷二丁見へし○大通結縁の人信樂懺悔
J09_0760A05: 等とは此は法華化城喩品并に五百弟子授記品の意也
J09_0760A06: 授記品に譬有人至親友家醉酒臥是時親友官事
J09_0760A07: 當行以無價寶珠繫其衣裏與之去其人醉臥都
J09_0760A08: 不覺知起已遊行到他國爲衣食故勤力艱難於
J09_0760A09: 後親友遇此人作是言咄哉何爲衣食如是我昔
J09_0760A10: 欲令汝得安樂於其年日月以無價寳珠繫汝
J09_0760A11: 衣裏故今現在而汝不知汝今以此寳常可如意
J09_0760A12: 無所乏と説けり此を法説に合せは有人とは二乘の
J09_0760A13: 人也親友とは昔の十六王子の一人釋迦也家とは大乘
J09_0760A14: の家也醉酒臥とは以無明重都て知らさるなり官事
J09_0760A15: 當行とは明王子餘處機熟逗縁行應弘法化他
J09_0760A16: 非私務故云官事無價寶とは一乘實相の寳なり繫
J09_0760A17: 其衣裏とは懺愧と忍辱とは能遮嗔恚及防外惡
J09_0760B18: 即ち此れ外衣なり信樂の心は其の中の善根なり即ち
J09_0760B19: 此れ内衣也大通結縁のとき十六王子の大乘の法を説
J09_0760B20: き玉ふを聞きて微しく生信樂即ち了因の種子なり
J09_0760B21: 具には科注四之十丁を見るべし今畧して記する也同第三卷二十六丁已下化城喩品を見合すべし今言心は世尊昔
J09_0760B22: し大通佛の時第十六の王子として所説法華經を聞
J09_0760B23: きて信心領解して植成佛種子處を信樂懺愧の衣裏
J09_0760B24: に一乘無價の珠を懸くると云なり遊行して到他國
J09_0760B25: 者無明の酒に深く醉ふか故に結縁の内證を忘れて亦
J09_0760B26: 迷ひ下つて五道に流轉する有樣也されとも結縁の功
J09_0760B27: 德は少しも不失有也法華直談六本十九丁又探要記八之五十五丁○三千塵點と
J09_0760B28: は譬へは此の一大三千界を打碎き墨にして其の一塵
J09_0760B29: を持ちて東方に行き此娑婆世界程の國土を千過き
J09_0760B30: て一塵を下す其の一塵の少き事大如微塵也化城喩品の説也科
J09_0760B31: 注三之廿七丁直談五末五丁此の一塵を一劫として大通佛滅度より以
J09_0760B32: 來今日世尊の出世まては其劫の數よりも過きて無量
J09_0760B33: 無邊百千万億阿僧祇劫なりと故に塵點久遠と説く
J09_0760B34: 三十九丁五百塵點のさきとは壽量品に顯釋尊五百塵點

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