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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0751A01: りよるにさはるにと云ふ意にてとかくいかやうにし
J09_0751A02: ても自力の念佛とは云ふへからすとなり寄木に昔の
J09_0751A03: 御けはひにかけてもふれたらん人はなとあるも此の
J09_0751A04: 類也翼賛同處○一三心と申す事等とは此段も御傳廿一卷
J09_0751A05: 十五丁に在り隨聞を見合せて辨せよ謂く是は上人の在
J09_0751A06: 世より滅後に至るまて多く如是僻見聞ゆる也是故
J09_0751A07: に鎭西二重授手印の裏書に此義を擧けて歎き玉ふ也
J09_0751A08: 此れは三心既具無行不成の釋に付て此のひがみか起
J09_0751A09: る也今時も此の徒尚ほ殘れり西山之意二十三丁つやつやとは
J09_0751A10: 都の字或は一切の字にてかつてしらぬ心也又はすべ
J09_0751A11: ての意也翼二十一之十六丁同四十之六丁歸命上本十二丁西要下末十丁○三心の名をだに
J09_0751A12: もしらずとは三心とは山神の事やら何ことやらしら
J09_0751A13: ぬ類也○あだあだしくとはあたとは化の字假の字
J09_0751A14: 虚の字浮の字を書きてかりにして實無を云也○いか
J09_0751A15: に無智ならん者もとは三心ばかりは學んて具するも
J09_0751A16: のには非す○そらにとは不覺の義也おもはすしらす
J09_0751A17: など云ふに同し暗の字を書也白氏文集には闇の字を
J09_0751B18: 書けり翼三十二之廿三丁○すすろにとは不慮の字を書く万水一露
J09_0751B19: 不覺の意なり或は心ならぬなりなと源氏の抄には註
J09_0751B20: せり翼廿一之十七丁同四十三之六丁○一文不通のともから等とは傳廿
J09_0751B21: 一卷十五丁の處の隨聞を見て辨せよ○二十四丁あひたるとは
J09_0751B22: さやうにてあると指し定めたる詞也○一ときとき
J09_0751B23: 別時の念佛等とは此の一段も傳廿一卷十六丁に在り隨
J09_0751B24: 聞を見合せて辨すへし○たた在もとは唯六万七万
J09_0751B25: の日所作分にても事たりぬと存する也只日所作はか
J09_0751B26: りにて居るをただ在ると云也○いはれたる事とはさ
J09_0751B27: やうにいはるるは一往道理は有れともと云ふこと也
J09_0751B28: ○いたくとはきつふとなり萬葉に甚の字傷の字痛
J09_0751B29: の字を書けり○料とは度也量也計也此に言心はその
J09_0751B30: 心をためなをさんはかりことなり○善導和尚もと
J09_0751B31: は觀念法門也○惠心そとは要集中末十六丁委しく明す
J09_0751B32: 二十五丁ことがらとは骨抦の字なり今言心は樣子なと
J09_0751B33: 云ふ心にて其の折の模樣に隨ふべしと也建二十二卷六丁の意也
J09_0751B34: ○月の一日より八日とは前後八日なれとも所期は晝

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