浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0749A01: | れは瞋煩惱は一切不善の本なり其の中に敬上慈下を |
J09_0749A02: | 出して此を破らざるほとの道理を心得よとの事也爾 |
J09_0749A03: | るに世間の善根の中には敬上慈下最重し故に此の一 |
J09_0749A04: | をぬき出して此れに違するほとの瞋恚はあしきこと |
J09_0749A05: | と誡め玉ふ意也故に梵網十重の中第九瞋不受謝戒の |
J09_0749A06: | 經文に瞋を禁戒し玉ふにも菩薩應生一切衆生中善 |
J09_0749A07: | 根無諍之事常生悲心云へり古迹にも瞋は唯不善 |
J09_0749A08: | 必招苦果を釋せり唯識論第六之十九丁瞋唯不善損自他 |
J09_0749A09: | 故又大論十四云諸煩惱中嗔爲最重不善報中瞋報最 |
J09_0749A10: | 大と云へり爾れは敬上慈下を破るは不善の隨一にし |
J09_0749A11: | て瞋より起る也况や慈下の心無きは全く瞋の所爲也 |
J09_0749A12: | 依之善導は經の孝養父母奉事師長は爲敬上行慈 |
J09_0749A13: | 心不殺修十善業を名慈下行也此等の義を以て料簡 |
J09_0749A14: | して解すへき歟序分義三十四丁頌義十四之十九丁東宗要四之九丁梵網古迹撮要三之四十二丁○十九丁 |
J09_0749A15: | 痴煩惱とは痴無明にて於諸事理迷闇爲性一切惑 |
J09_0749A16: | 障以愚痴爲前導迷闇故に一切善惡邪正囙果道 |
J09_0749A17: | 理不悟皆是由痴煩惱也百法一卷十二丁意○家業を事とせさ |
J09_0749B18: | れとは諸の家業を捨てよとには非す只往生の大事と |
J09_0749B19: | 對待して往生の大事を事として世間の家業を強ゐて |
J09_0749B20: | 事とせされと云ふこと也されは今日の家業も往生を |
J09_0749B21: | とくへき身なれは身命を助くるほとの家業はすへき |
J09_0749B22: | こと也元祖の仰せに自身安穩にして念佛往生をとけ |
J09_0749B23: | んがためには何事も皆念佛の助業也往生すへき念佛 |
J09_0749B24: | 申さん身をはいかにもはぐぐみもてなすべしと御傳四十 |
J09_0749B25: | 五之十八 丁○これを淨土の菩提心と云なりとは御傳第十 |
J09_0749B26: | 八卷三心の下の隨聞を辨すへし所詮聖道の菩提心の |
J09_0749B27: | 代りに三心と云ふものを取立て玉ふ此の三心は凡夫 |
J09_0749B28: | の生れ付にある心なり是れは法藏菩薩の大悲善巧也 |
J09_0749B29: | 委しく彼に記するか如し○釋迦の淨土三部經等とは |
J09_0749B30: | 御傳第十八卷三丁たた念佛をもて往生の本願とすると |
J09_0749B31: | 云ふ處の隨聞を辨すへし○彌陀の四十八願は稱名 |
J09_0749B32: | 等とは第一卷初丁の意を辨せよ○廿丁これは惠心の御義 |
J09_0749B33: | なりとは要集中末十六丁問云上諸行門中所陳既多未 |
J09_0749B34: | 知何業爲往生要答云深心至誠常念佛隨願决定 |