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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0733A01: 生し百即百生すと云へり爾るに惡敷心得る人は十
J09_0733A02: 念一念ても往生する故に常に申すは費也臨終に申す
J09_0733A03: へしと云或は一日の中には朝をきて一念ても十念て
J09_0733A04: も申すへしと心得る此等はたとひ申しても皆三心の
J09_0733A05: 無き念佛也○又日所作等とは觀念門四丁釋也日所作三
J09_0733A06: 萬已上は上品一萬二萬なとは中品の行也兎角所作
J09_0733A07: は一萬返已上申すへきこと也此れ善導觀念法門元祖の意
J09_0733A08: 御傳第廿第四十六○たたこれはとは五逆十惡の一念にて往生
J09_0733A09: すと云ことは也○五十三丁あしく意うれはとは一念義な
J09_0733A10: とは日所作申すことは無き也○つよく信するとは一
J09_0733A11: 念往生無上功德を勸むる也○邪見をおこさせじとは
J09_0733A12: 平生の五萬六萬を勸むれは一念を輕く思ふ也○こし
J09_0733A13: らふれはとは誘の字也こしらゆるとも和訓すあひす
J09_0733A14: すめみちひくこと也○術なきとは術はてたて也方便
J09_0733A15: も無きことなりと也翼賛二十七卷十三丁に註あり○起行の下とは此
J09_0733A16: の大要抄の下卷なるへし爾るに下卷は欠けて不見
J09_0733A17: 殘り多きこと也○又ひくところの疏文とは次上四十五丁
J09_0733B18: に引く疏を指す也○五十四丁又阿彌陀經を信する也とは
J09_0733B19: 上來三佛三經を信すること此の大要抄には隨他の雜
J09_0733B20: 行を捨てて隨自の邊を以て釋す爾るに觀經の三心
J09_0733B21: は定散の眞中に説きて諸行に通せしむる也故に此れ
J09_0733B22: と傳通記抔の釋とは相違する也傳通記は敎相也今
J09_0733B23: は勸化門也○異學異解とは聖道家の法をは聞くへか
J09_0733B24: らす其の異學異解の處をは去れと也聖道家の人へは
J09_0733B25: 寄るなと敎へ玉ふ馬は馬つれ牛は牛つれ也但しかく
J09_0733B26: 云へはとて聖道の敎を惡ししと云ふには非す扨此の
J09_0733B27: 去れとあるは傳道記の意なれは穢土の火宅を去れ
J09_0733B28: と三經同く其意也と云云上の四十五丁の處今は異學異解の處に
J09_0733B29: 約して釋し玉ふ皆是れ隨義轉用也○善導のとは禮讃
J09_0733B30: 五丁樂近雜縁自障障他往生正行故也と云へり○二
J09_0733B31: 尊の御意にとは爰も佛意と云ふは證誠の諸佛なれと
J09_0733B32: も總を別して二尊と仰せらるる義に違ひ無し○いま
J09_0733B33: の文の意はとは經は所詮の念佛を説くか故に能詮
J09_0733B34: の經を信するになる也○五十五丁又つきの文にとは是に

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