浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0733A01: | 生し百即百生すと云へり爾るに惡敷心得る人は十 |
J09_0733A02: | 念一念ても往生する故に常に申すは費也臨終に申す |
J09_0733A03: | へしと云或は一日の中には朝をきて一念ても十念て |
J09_0733A04: | も申すへしと心得る此等はたとひ申しても皆三心の |
J09_0733A05: | 無き念佛也○又日所作等とは觀念門四丁釋也日所作三 |
J09_0733A06: | 萬已上は上品一萬二萬なとは中品の行也兎角所作 |
J09_0733A07: | は一萬返已上申すへきこと也此れ善導觀念法門元祖の意 |
J09_0733A08: | 也御傳第廿第四十六○たたこれはとは五逆十惡の一念にて往生 |
J09_0733A09: | すと云ことは也○五十三丁あしく意うれはとは一念義な |
J09_0733A10: | とは日所作申すことは無き也○つよく信するとは一 |
J09_0733A11: | 念往生無上功德を勸むる也○邪見をおこさせじとは |
J09_0733A12: | 平生の五萬六萬を勸むれは一念を輕く思ふ也○こし |
J09_0733A13: | らふれはとは誘の字也こしらゆるとも和訓すあひす |
J09_0733A14: | すめみちひくこと也○術なきとは術はてたて也方便 |
J09_0733A15: | も無きことなりと也翼賛二十七卷十三丁に註あり○起行の下とは此 |
J09_0733A16: | の大要抄の下卷なるへし爾るに下卷は欠けて不見 |
J09_0733A17: | 殘り多きこと也○又ひくところの疏文とは次上四十五丁 |
J09_0733B18: | に引く疏を指す也○五十四丁又阿彌陀經を信する也とは |
J09_0733B19: | 上來三佛三經を信すること此の大要抄には隨他の雜 |
J09_0733B20: | 行を捨てて隨自の邊を以て釋す爾るに觀經の三心 |
J09_0733B21: | は定散の眞中に説きて諸行に通せしむる也故に此れ |
J09_0733B22: | と傳通記抔の釋とは相違する也傳通記は敎相也今 |
J09_0733B23: | は勸化門也○異學異解とは聖道家の法をは聞くへか |
J09_0733B24: | らす其の異學異解の處をは去れと也聖道家の人へは |
J09_0733B25: | 寄るなと敎へ玉ふ馬は馬つれ牛は牛つれ也但しかく |
J09_0733B26: | 云へはとて聖道の敎を惡ししと云ふには非す扨此の |
J09_0733B27: | 去れとあるは傳道記の意なれは穢土の火宅を去れ |
J09_0733B28: | と三經同く其意也と云云上の四十五丁の處今は異學異解の處に |
J09_0733B29: | 約して釋し玉ふ皆是れ隨義轉用也○善導のとは禮讃 |
J09_0733B30: | 五丁樂近雜縁自障障他往生正行故也と云へり○二 |
J09_0733B31: | 尊の御意にとは爰も佛意と云ふは證誠の諸佛なれと |
J09_0733B32: | も總を別して二尊と仰せらるる義に違ひ無し○いま |
J09_0733B33: | の文の意はとは經は所詮の念佛を説くか故に能詮 |
J09_0733B34: | の經を信するになる也○五十五丁又つきの文にとは是に |