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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0732A01: つの意とは上の觀經大經の橫竪の二釋なり○ひろ
J09_0732A02: く攝しとは橫也○とをくとは竪也○重をあけてとは
J09_0732A03: 五逆を擧けて餘の輕罪をおさむる也○惡人をとは下
J09_0732A04: 三品を擧けて上六品を攝す○遠きをとは末法萬年の
J09_0732A05: 遠を擧けて今時を攝す○後をあけてとは法滅の後
J09_0732A06: を擧けて三寳盛の時を攝す○いまた百年にみたすと
J09_0732A07: は總して三時を分別するに異説不同也通途は正法五
J09_0732A08: 百像は千年末は萬年也或は正像ともに千年或は正は
J09_0732A09: 千像は五百或は正像ともに五百今の釋は大悲經雜阿
J09_0732A10: 含經善見毘婆沙の説正法像法各各千年の説に依り玉
J09_0732A11: ふ也これに依て檢るに世尊入滅より當二千八十
J09_0732A12: 一年元祖大師誕生也爾れは末法に入ては八十一年
J09_0732A13: なれは百年にみたすとは仰せらるる也玄記二二丁五丁
J09_0732A14: 合すへし○罪業をもしといへとも人人十惡は造る也
J09_0732A15: 五逆は不造爾れとも段段世下りて只今は五逆の人
J09_0732A16: も有る也○五十二丁たた三心を具してとは深心を具すれ
J09_0732A17: は至誠心回向心は自ら具すること也○たたしかやう
J09_0732B18: のことはりとは是れより已下は上に五逆十惡を造る
J09_0732B19: 人も往生すと云故に念佛者私の義を立てて惡業をお
J09_0732B20: そるるは彌陀の本願を信せさるなり數返をかさぬる
J09_0732B21: は一念の往生をうたかふ也行業をいへは一念十念に
J09_0732B22: たりぬへし故に數返をつむへからす惡業をいへは四
J09_0732B23: 重五逆なをむまる故に諸惡をはばかるへからすと云
J09_0732B24: へり元祖の云く此義またくしかるへからす釋尊の説
J09_0732B25: 法にも見へす善導の釋にもあらす等と委くは御傳第
J09_0732B26: 卅二十八丁同廿一十四丁同十八十一丁○惡をすすめとは七佛
J09_0732B27: 通誡の偈にも諸惡莫作衆善奉行とこそあれ番番出世
J09_0732B28: の佛皆如此説き玉ふ是れ佛法の大意也要畧抄末二十六丁隨聞
J09_0732B29: 德太子釋氏憲法第九箇條云諸惡莫作衆善奉行自淨其
J09_0732B30: 意這敎大道也大道當普訓矣○善導はとは禮讃の
J09_0732B31: 文也無間修の釋也若し煩惱雜はらは隨犯隨懺して南
J09_0732B32: 無阿彌陀佛と唱ふへし就之念時日の懺悔あり次に
J09_0732B33: 釋不令隔念隔時隔日常使淸淨と云へり○又
J09_0732B34: 念念等とは同賛の文也念念相續畢命爲期者十即十

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