浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0730A01: | 大成する也喩へは息を吹き出すに竹の筒やほら貝の |
J09_0730A02: | 縁をかれは遠く聞ゆるか如し息は少しと云へとも竹 |
J09_0730A03: | の縁を借れは五町四方へも聞ゆる也京の湯屋にて仕 |
J09_0730A04: | 廻風呂のときにて知るへし增上縁の義尚ほ委しくは四要義の隨聞に記する也○三 |
J09_0730A05: | 賢十聖とは十住十行十回向を云三賢初地より至 |
J09_0730A06: | 十地云十聖云云○はかりうかかふ等とは智論に云 |
J09_0730A07: | 佛の密意非菩薩所知唯識論第 十 二十三丁云如來實心等覺 |
J09_0730A08: | 菩薩尚不知故弘法即身成佛義十一丁云法佛三密甚深 |
J09_0730A09: | 微細等覺十地不能見聞玄記三之十四丁○五十丁信外の輕毛と |
J09_0730A10: | は十信以外の凡夫也輕毛とは秋は兎の毛がほそふな |
J09_0730A11: | つて隨風東西するか如く也信外の凡夫は或は退或 |
J09_0730A12: | は進信根未成事は輕毛のとちらへもなびくか如し |
J09_0730A13: | ○あへてとははばからさるを云也日本記の點の意に |
J09_0730A14: | て云へはあへ其の旨趣をしらすと云こと也又翼賛廿 |
J09_0730A15: | 一廿丁にも一義あり○こゑについてとは此の聲につく |
J09_0730A16: | と云ふが大切也つくとは即の字にて躰不二故故名爲 |
J09_0730A17: | 即と云つて聲に出す處即ち往生也此の本願の行は口 |
J09_0730B18: | に唱へ出すか本願也先つ往生は何でするぞと合點 |
J09_0730B19: | すへし南無阿彌陀佛の聲か直に引業也爾れは心に助 |
J09_0730B20: | 玉へと思ひ口に南無阿彌陀佛と唱へ出す聲か即ち决 |
J09_0730B21: | 定往生の業也只申さるるか申されぬかと穿鑿して申 |
J09_0730B22: | さるれは即ち决定往生のしるしと知るへし向阿上人 |
J09_0730B23: | の歸命中末四丁異香よりも紫雲よりも南無阿彌陀佛と唱ふ |
J09_0730B24: | る聲にすきたる往生のしるしや侍るへきとの玉へり |
J09_0730B25: | 委釋有り見べし御傳廿一十八の隨聞に具也○往生の業はさたまる也とは既に |
J09_0730B26: | 念佛をは正定業と名けたり正定業とは往生のまさし |
J09_0730B27: | き定業といふ事なりすてに定業といふ事は何に事 |
J09_0730B28: | にもさまたけられず又なにとすれとも遁れぬいは |
J09_0730B29: | れなれはこのたび極樂に生れん事更に遁るへからす |
J09_0730B30: | 凡そ人ことに皆此の世にむけてゑさらぬ事をは定業 |
J09_0730B31: | にてぞあるらんといひあひたれとも往生にむけた |
J09_0730B32: | る定業をは大に不定げに思へる返す返すひか事也と |
J09_0730B33: | 四要義の釋也不定におもへはとは是も前の意に同し聲に出 |
J09_0730B34: | すを决定と思へは决定也聲に出して唱へなからもと |