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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0726A01: 也其の劣機は不能頓捨纔生意樂臨命終時不
J09_0726A02: 顧身命財也散記一之廿四丁○依行とは釋迦の説に依り念
J09_0726A03: 佛を行する也○佛の捨しめ給はん事等とは三經の説
J09_0726A04: 大同小異也大經中捨三毒五惡令行三善五戒又
J09_0726A05: 捨諸行令行念佛觀經中捨九方淨土令樂西
J09_0726A06: 方又捨定散唯勸念佛彌陀經中捨少善根令
J09_0726A07: 行多善根念佛○去しめ給はんところとは穢土の
J09_0726A08: 火宅を去れと勸め玉ふ事三經皆同し總して他力の行
J09_0726A09: 者は尚ほ以て惡を可怖こと也賴み奉る阿彌陀如來
J09_0726A10: の主人が惡は御嫌ひなれは主人の氣に背かは往生は
J09_0726A11: 不叶也○四十六丁佛敎に隨順し等とは釋迦の敎に隨順
J09_0726A12: する也佛意は六方證誠の諸佛の佛意也爾るに此の文
J09_0726A13: 是名隨順佛願の一句脱すと見へたり以佛敎佛意佛
J09_0726A14: 願三順名眞佛弟子故に必す可有句なり是故に下
J09_0726A15: に釋し玉ふには此句あり五十四丁○又深心を深信といふ
J09_0726A16: は經には深心とはかり説玉ふを疏には深信と判し玉
J09_0726A17: ふ今經釋は兩言を擧け玉ふ也○自心を建立してとは
J09_0726B18: 此は建决定往生信心佛の敎に隨順し修淨土行爲
J09_0726B19: 他不所退動也爾れは我か心の地を堀りて决定往
J09_0726B20: 生の礎をすへ念佛の柱を立つるを建立自心と云也畢
J09_0726B21: 竟大經觀經に一念十念五逆破戒まても往生すと説き
J09_0726B22: 玉ふ何况や我等は日日三万五万の念佛者也然らは决
J09_0726B23: 定して往生無疑自心を建立する也扨或書に疏の自
J09_0726B24: 心とは二字合せて息と云ふ字也是を以て相傳なりと
J09_0726B25: 云ふ大に背きたること也定めて僞書也講師案するに
J09_0726B26: 一念義の人の作なるへしと云云私云未聞何書後日可尋○敎に順し
J09_0726B27: てとは隨順佛敎也或は平生五萬三萬の念佛にてもあ
J09_0726B28: れ臨終の一念十念にてもあれ修行する念佛也○疑錯
J09_0726B29: とは錯は誤也雜也○別解別行異學異見異執とは此れ
J09_0726B30: 四重の破人也是は喩へは外より吹く風也東西南北よ
J09_0726B31: り風か吹けとも自心建立の柱は少しも動せさる也
J09_0726B32: 別解とは學故生解解故生見見故生執由此不許
J09_0726B33: 往生淨土此の四重破人の事下に五十五丁具にあり彼に至
J09_0726B34: つて委しくすへし扨別解とは解了にして是れ安心也

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