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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0719A01: おもふとは次上十三丁の處に辨する如し○内外明闇と
J09_0719A02: は内は虚外は實也晝は明夜は闇也○三十六丁まことをあ
J09_0719A03: らはす也とは總して出家には虚假心は難治在家は
J09_0719A04: 具し易きもの也又深心は出家は具し易きもの也學問
J09_0719A05: なとして道理を明らむる故に不疑又在家は具し難
J09_0719A06: き也色色の事に觸れては蛭子大黑を祈るなとふら
J09_0719A07: ふらするなり扨三心は一度ひ具してよりは不退歟
J09_0719A08: と云ふ時元祖の意は三心には退者あるなり是も末弟
J09_0719A09: の中に三心は一たひ發れは不退と云は相違する也總
J09_0719A10: して三心は出家の學問する者は發し難き也在家は發
J09_0719A11: し易き也爾るに出家は一度ひ具して已後は不退在
J09_0719A12: 家は學問せさる故に一度ひ具しても違縁に逢ひては
J09_0719A13: 退する也○熾盛心等とは此は元祖の時代より此の
J09_0719A14: 誤り有る也高野の明遍僧都も始は熾盛心と意得られ
J09_0719A15: たり九品寺の覺明なとも此の義を存す此の人人は序
J09_0719A16: 分の夫人の眞心徹到玄義の共發金剛志の釋を惡しく
J09_0719A17: 料簡せし故也此の義は若し被上機龍の水を得たる
J09_0719B18: か如くなるへけれとも若し約下機虎の尾を踏むか
J09_0719B19: 如く還て怯退の心を生すへき也善導の意に全く無き
J09_0719B20: こと也元祖の時代於京都勇猛強盛とてあやまり有
J09_0719B21: りし也委くは要略抄隨聞に記せり○是につきて九品等とは至誠心の
J09_0719B22: うへの熾盛なる人は上上品也夫より段段と下る也
J09_0719B23: ○惠心もとは要集中の本二十二丁善導禪師の禮讃の三心
J09_0719B24: の釋を引きて經の文は雖在上品上生如禪師釋
J09_0719B25: 者理通九品と釋し玉へり○三十七丁經にとは文に云
J09_0719B26: 生彼國時此人精進勇猛故阿彌陀如來與觀世音大勢
J09_0719B27: 至無數化佛百千比丘聲聞大衆無數諸天七寳宮殿等
J09_0719B28: 是也○釋にはとは已下は玄義十一丁返對破の下釋上品
J09_0719B29: 中生云亦是佛去世後大乘凡夫行業稍弱致使終
J09_0719B30: 時迎候有異釋上品下生云唯是佛去世後一切發
J09_0719B31: 大乘心衆生行業不強致使去時迎候有異やや
J09_0719B32: とはやうやくの意也相迎下本二十一丁漸字の意也云云○さ
J09_0719B33: らなりとは不及言強盛の心を發さんは殊更めてた
J09_0719B34: しと也父子相迎下本三十五丁○善導の十德とは漢語燈第九卷二十八丁

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