浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J09_0718A01: | と云ふ是は車を一こかしする樣なもの也總して車は |
| J09_0718A02: | ころころとこかして段段に往く也南無阿彌陀佛南無阿彌陀佛 |
| J09_0718A03: | と三萬五萬の念佛を以て車をおすは元祖鎭西相傳の |
| J09_0718A04: | 意なり○尅すとは尅は遂也○聖道門の得道等とは天 |
| J09_0718A05: | 台玄義四之一初丁智目行足到淸凉地と云へり目は能く足を導 |
| J09_0718A06: | く足は能く目に達す今も目は止觀の解に譬へ足は止 |
| J09_0718A07: | 觀の行に譬ふと妙樂も釋し玉へり弘决五之一之三丁大論にも此 |
| J09_0718A08: | の事を説けり指麾抄一之十一丁委し○發心修行とは四門の中の二 |
| J09_0718A09: | 門也菩提涅槃の二轉依の妙果を得ることも發心修行 |
| J09_0718A10: | の二に在る也○善導のこときはとは聖道の發心修行 |
| J09_0718A11: | を淨土にて安心起行と名けたりと也○その安心とは |
| J09_0718A12: | 達磨の安心なとと云ふは大に異也淨土の安心は心を |
| J09_0718A13: | 極樂の棚に置く也達磨の安心のことは委しく四要義の隨聞に記す○即往生すへ |
| J09_0718A14: | しとは經には即便往生とあるを一念義は即の字の義 |
| J09_0718A15: | を取り違ふ也三心發る時か即ち往生なりと云ふ是れ |
| J09_0718A16: | 心の一念義也一念申して已後は即極樂へ開會す其後 |
| J09_0718A17: | は罪を怖るへからすと云ふ是れ行の一念義也如此 |
| J09_0718B18: | 相違何なることや出來る氣の毒なること也○三十五丁善 |
| J09_0718B19: | 導和尚の觀經の疏等とは觀經の三心は廣く諸行に亙 |
| J09_0718B20: | て説き玉ふ故に廣し禮讃の文は五種正行の中の念佛 |
| J09_0718B21: | の上に三心を釋し玉ふ故に狹しなれとも實には同し |
| J09_0718B22: | こと也○身業にかのほとけを禮拜せん等とは心に實 |
| J09_0718B23: | なけれとも殊勝けに接足作禮す是は虚假也口業意業 |
| J09_0718B24: | も如此○讃嘆稱揚とは讃は讃揚也嘆は歌嘆也是れ |
| J09_0718B25: | 揚聲彼の如來の莊嚴功德をほめたてまつる事也故 |
| J09_0718B26: | に大論三十卷二 丁云美其功德爲讃讃之不足又稱揚 |
| J09_0718B27: | 之故言歎と判せり爾れは稱揚と云ふも共に讃嘆の |
| J09_0718B28: | ことなれとも此の稱揚と云ふには功德をほむる計り |
| J09_0718B29: | に非す名號を稱することも此中に在り稱の字に稱揚 |
| J09_0718B30: | 稱念の二有る也論註下卷要集上末○至といふは眞也とは似せ物 |
| J09_0718B31: | の鍮泥なとは假なり眞金を眞と云也○誠といふは實 |
| J09_0718B32: | なりとは張りぬき人形の如きは内は虚にして外は實 |
| J09_0718B33: | 也と見ゆるなれとも虚假也内も一はいにつまりたる |
| J09_0718B34: | 根から木て作りたる人形の如きは實也○あかさんと |