浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0707A01: | はあとへもとつて説くと云ふもの也還つて元祖の御 |
J09_0707A02: | 意には背く也扨此の書は元祖御遷化の前正月廿三日 |
J09_0707A03: | に源智上人へ授玉ふ或説には賀茂の明神へ進せらる |
J09_0707A04: | ると云ふ先つは源智上人へ授け玉へる書也又此の語 |
J09_0707A05: | 燈錄の末五卷四十二丁に聖光上人へ相承の法語あり彼の書 |
J09_0707A06: | は此れより少し文字あらふして相違もある也扨一枚 |
J09_0707A07: | 起請なとと云ふに付て具なること御傳第四十五卷 |
J09_0707A08: | の隨聞に記せり辨せんと思はは往きて見へし○御誓 |
J09_0707A09: | 言とは此の法語の中に二尊を証に取りて往生の大益 |
J09_0707A10: | をかけ玉へる御誓言ある故に云也扨御正本には奧書 |
J09_0707A11: | あり今爰には略して不載之○二十七丁もろこしわか朝 |
J09_0707A12: | に等とは已下本文分科并に註委しく御傳隨聞第四十 |
J09_0707A13: | 五卷の處に記せり以彼辨すへし○これは御自筆等 |
J09_0707A14: | とは撰者道光の語なり |
J09_0707A15: | |
J09_0707A16: | 往生大要抄 |
J09_0707A17: | 此の抄は二卷の書なるへし一卷闕本也○二十八丁いまわ |
J09_0707B18: | か淨土宗にはとは元祖の淨土宗を建立し玉ふこと御 |
J09_0707B19: | 傳に見へたり第六卷他宗よりは淨土宗を立てすとも唯 |
J09_0707B20: | 念佛を勸進すへしと云也總して昔より念佛勸進の祖 |
J09_0707B21: | 師有れとも宗旨を不立故に念佛不盛善導元祖の意 |
J09_0707B22: | は報身報土と定むるとき初地已上の菩薩ならては |
J09_0707B23: | 生すること不叶處に我宗の意は上は十四佛國の薩 |
J09_0707B24: | 埵下は一毫未斷の凡夫まても生することを許す故に |
J09_0707B25: | 一代佛敎をわかちて二門として淨土門の意は本願不 |
J09_0707B26: | 思議にして凡夫も生するか故に此義を顯すには宗旨 |
J09_0707B27: | を立てねは不叶事なり此の宗旨を私に立玉ふに非 |
J09_0707B28: | す大唐の流支曇鸞道綽善導に依りて立玉ふ也法華に |
J09_0707B29: | も藏通別圓の四敎を立てて諸敎を攝む華嚴にも始 |
J09_0707B30: | 別終頓圓の五敎を立てて一代を攝む今我か淨土宗の |
J09_0707B31: | 意は聖道淨土の二門を立てて一代を攝むるなり○釋 |
J09_0707B32: | 迦一代とは少しも相違無き樣に二門に分るなり○華 |
J09_0707B33: | 嚴阿含等とは如來最初の説敎は華嚴也終は涅槃經 |
J09_0707B34: | 也○佛乘とは至極の佛乘也即ち實敎也○菩薩乘とは |