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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0707A01: はあとへもとつて説くと云ふもの也還つて元祖の御
J09_0707A02: 意には背く也扨此の書は元祖御遷化の前正月廿三日
J09_0707A03: に源智上人へ授玉ふ或説には賀茂の明神へ進せらる
J09_0707A04: ると云ふ先つは源智上人へ授け玉へる書也又此の語
J09_0707A05: 燈錄の末五卷四十二丁に聖光上人へ相承の法語あり彼の書
J09_0707A06: は此れより少し文字あらふして相違もある也扨一枚
J09_0707A07: 起請なとと云ふに付て具なること御傳第四十五卷
J09_0707A08: の隨聞に記せり辨せんと思はは往きて見へし○御誓
J09_0707A09: 言とは此の法語の中に二尊を証に取りて往生の大益
J09_0707A10: をかけ玉へる御誓言ある故に云也扨御正本には奧書
J09_0707A11: あり今爰には略して不載之○二十七丁もろこしわか朝
J09_0707A12: に等とは已下本文分科并に註委しく御傳隨聞第四十
J09_0707A13: 五卷の處に記せり以彼辨すへし○これは御自筆等
J09_0707A14: とは撰者道光の語なり
J09_0707A15:
J09_0707A16: 往生大要抄
J09_0707A17: 此の抄は二卷の書なるへし一卷闕本也○二十八丁いまわ
J09_0707B18: か淨土宗にはとは元祖の淨土宗を建立し玉ふこと御
J09_0707B19: 傳に見へたり第六卷他宗よりは淨土宗を立てすとも唯
J09_0707B20: 念佛を勸進すへしと云也總して昔より念佛勸進の祖
J09_0707B21: 師有れとも宗旨を不立故に念佛不盛善導元祖の意
J09_0707B22: は報身報土と定むるとき初地已上の菩薩ならては
J09_0707B23: 生すること不叶處に我宗の意は上は十四佛國の薩
J09_0707B24: 埵下は一毫未斷の凡夫まても生することを許す故に
J09_0707B25: 一代佛敎をわかちて二門として淨土門の意は本願不
J09_0707B26: 思議にして凡夫も生するか故に此義を顯すには宗旨
J09_0707B27: を立てねは不叶事なり此の宗旨を私に立玉ふに非
J09_0707B28: す大唐の流支曇鸞道綽善導に依りて立玉ふ也法華に
J09_0707B29: も藏通別圓の四敎を立てて諸敎を攝む華嚴にも始
J09_0707B30: 別終頓圓の五敎を立てて一代を攝む今我か淨土宗の
J09_0707B31: 意は聖道淨土の二門を立てて一代を攝むるなり○釋
J09_0707B32: 迦一代とは少しも相違無き樣に二門に分るなり○華
J09_0707B33: 嚴阿含等とは如來最初の説敎は華嚴也終は涅槃經
J09_0707B34: 也○佛乘とは至極の佛乘也即ち實敎也○菩薩乘とは

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