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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0681A01: 爾るに我等は十信一萬劫の修行せされとも彼の國へ
J09_0681A02: 生るれは處か不退なるが故に修行段段に增進するな
J09_0681A03: り既に生し畢れは乘不更惡趣願故不更惡趣
J09_0681A04: 住不退轉也總して此等の德は依第十八願故に此
J09_0681A05: 文を願成就と云也此義は元祖大師初て勘得し給ひし
J09_0681A06: 所にして餘師の知らさる所也西宗要四二十四丁○唯除五
J09_0681A07: 逆誹謗正法とは此は抑止なり抑止とはをさゆること
J09_0681A08: 也是れ釋迦の抑止也其意は此の彌陀の本願有りと云
J09_0681A09: へとも五逆を不可造正法を誹謗するなと抑へ玉ふ
J09_0681A10: 也又戒をも破り本願にほこつて種種の惡を任我情
J09_0681A11: 造らん故に此等の衆生を抑止し玉ふなり總して善惡
J09_0681A12: の二心は並起せさる故に惡を盛に造る時は善の念佛
J09_0681A13: は不申也是故に釋迦如來大經に五惡を説きて三毒
J09_0681A14: 五惡を誡め玉ふなり善心は如晝惡心は如夜惡業を
J09_0681A15: 造る時は惡心なるか故にまつくら闇の樣なれは善心
J09_0681A16: の光明は無し惡心發りて善心不發念佛は不申也爾
J09_0681A17: るに罪を怖るるは本願を疑ふ抔と云は大なる僻見也
J09_0681B18: 兎角元祖の敎に順して人人念佛の申さるる樣にすへ
J09_0681B19: き也然れは今の抑止は釋迦の大悲を以て誡め玉ふ也
J09_0681B20: ○又次に三輩往生等とは先つ三輩と九品とは開合の
J09_0681B21: 異にて同しこと也爾るに讀誦大乘等の行は或は前生
J09_0681B22: に讀誦する者は今世にても讀誦を好む解第一義等も
J09_0681B23: 皆如此扨三輩の差別は隨機上中下あり上根の人法
J09_0681B24: 華を讀誦すれは生上輩中根の人讀誦すれば生中
J09_0681B25: 輩下輩も爾也如是隨機上下有差別也扨雜行往
J09_0681B26: 生は種種の行を修して極樂に回向して往生す正行往
J09_0681B27: 生は五種正行あれとも正業は唯念佛はかりを修して
J09_0681B28: 往生す其の念佛の數遍に依りて三輩の差別ある也餘
J09_0681B29: 行往生は乘攝機願其の攝機の願は第十九の願也生
J09_0681B30: 因念佛は乘第十八願也爾れは念佛の行者は十八十
J09_0681B31: 九の兩願に乘す餘行は選捨の法なれは實に彌陀の本
J09_0681B32: 意に非すと云へとも賴む意あれは此れ亦不捨也○
J09_0681B33: 第十九等とは何んとして此來迎の願を立て玉ふと云
J09_0681B34: ふ時人人造る所の惡業皆臨終に現する也殺生を多く

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