浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0681A01: | 爾るに我等は十信一萬劫の修行せされとも彼の國へ |
J09_0681A02: | 生るれは處か不退なるが故に修行段段に增進するな |
J09_0681A03: | り既に生し畢れは乘不更惡趣願故不更惡趣 |
J09_0681A04: | 住不退轉也總して此等の德は依第十八願故に此 |
J09_0681A05: | 文を願成就と云也此義は元祖大師初て勘得し給ひし |
J09_0681A06: | 所にして餘師の知らさる所也西宗要四二十四丁○唯除五 |
J09_0681A07: | 逆誹謗正法とは此は抑止なり抑止とはをさゆること |
J09_0681A08: | 也是れ釋迦の抑止也其意は此の彌陀の本願有りと云 |
J09_0681A09: | へとも五逆を不可造正法を誹謗するなと抑へ玉ふ |
J09_0681A10: | 也又戒をも破り本願にほこつて種種の惡を任我情 |
J09_0681A11: | 造らん故に此等の衆生を抑止し玉ふなり總して善惡 |
J09_0681A12: | の二心は並起せさる故に惡を盛に造る時は善の念佛 |
J09_0681A13: | は不申也是故に釋迦如來大經に五惡を説きて三毒 |
J09_0681A14: | 五惡を誡め玉ふなり善心は如晝惡心は如夜惡業を |
J09_0681A15: | 造る時は惡心なるか故にまつくら闇の樣なれは善心 |
J09_0681A16: | の光明は無し惡心發りて善心不發念佛は不申也爾 |
J09_0681A17: | るに罪を怖るるは本願を疑ふ抔と云は大なる僻見也 |
J09_0681B18: | 兎角元祖の敎に順して人人念佛の申さるる樣にすへ |
J09_0681B19: | き也然れは今の抑止は釋迦の大悲を以て誡め玉ふ也 |
J09_0681B20: | ○又次に三輩往生等とは先つ三輩と九品とは開合の |
J09_0681B21: | 異にて同しこと也爾るに讀誦大乘等の行は或は前生 |
J09_0681B22: | に讀誦する者は今世にても讀誦を好む解第一義等も |
J09_0681B23: | 皆如此扨三輩の差別は隨機上中下あり上根の人法 |
J09_0681B24: | 華を讀誦すれは生上輩中根の人讀誦すれば生中 |
J09_0681B25: | 輩下輩も爾也如是隨機上下有差別也扨雜行往 |
J09_0681B26: | 生は種種の行を修して極樂に回向して往生す正行往 |
J09_0681B27: | 生は五種正行あれとも正業は唯念佛はかりを修して |
J09_0681B28: | 往生す其の念佛の數遍に依りて三輩の差別ある也餘 |
J09_0681B29: | 行往生は乘攝機願其の攝機の願は第十九の願也生 |
J09_0681B30: | 因念佛は乘第十八願也爾れは念佛の行者は十八十 |
J09_0681B31: | 九の兩願に乘す餘行は選捨の法なれは實に彌陀の本 |
J09_0681B32: | 意に非すと云へとも賴む意あれは此れ亦不捨也○ |
J09_0681B33: | 第十九等とは何んとして此來迎の願を立て玉ふと云 |
J09_0681B34: | ふ時人人造る所の惡業皆臨終に現する也殺生を多く |