浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0674A01: | 三部經釋 |
J09_0674A02: | 漢語にも三部經の釋あり漢字を不讀人に今又以大 |
J09_0674A03: | 悲和語にて釋し玉ふ誠に憐愍の至りなり今日既に |
J09_0674A04: | 男女の輩及拜見是れ偏に元祖の恩なり三部とは其 |
J09_0674A05: | 例非一所謂法華の三部とは無量義經法華經普賢觀 |
J09_0674A06: | 經也大日の三部とは大日經金剛頂經蘇悉地經也鎭護 |
J09_0674A07: | 國家の三部とは法華經仁王經金光明經なり彌勒の三 |
J09_0674A08: | 部とは上生經下生經成佛經也今は唯是れ彌陀の三部 |
J09_0674A09: | 也故に名淨土三部經也選擇集上四丁○雙觀經とは無量壽經 |
J09_0674A10: | 也上下二卷有る故云雙卷但し淨影鸞綽導云大經 |
J09_0674A11: | 天台云大本嘉祥云雙卷龍興云兩卷御廟云雙 |
J09_0674A12: | 觀或雙卷要集記三之十七丁指麾抄六之八十三丁先つ總して了惠上人集錄 |
J09_0674A13: | の本意は序に有る通り元祖の道筋を不違順次往生 |
J09_0674A14: | すへき樣にとの事也雜行も終には往生すれとも雜行 |
J09_0674A15: | 雜修の人は千中無一なり故に兎角元祖の敎の通りに |
J09_0674A16: | 修すへきなり依之元祖の法語を集玉ふ爾れは此れ |
J09_0674A17: | を拜見し此れを聽聞する人は常に元祖の御説法を聞 |
J09_0674B18: | くと同しこと也爾れは此の和語燈を以て丈尺として |
J09_0674B19: | 念佛の行者のひずみを可直也聖道家の人も此の元 |
J09_0674B20: | 祖の法語に不違設ひ聖道の人師なれとも淨土の大 |
J09_0674B21: | 善知識といはるる也是の故に選擇語燈錄御傳又は三 |
J09_0674B22: | 部假名鈔なと此外には不可聞也田舍者は藥とさへ |
J09_0674B23: | 云へは病に不構呑む病と相違するか故に還て爲毒 |
J09_0674B24: | 爾るに今時は説法者も色色の異りたる義を説きて聽 |
J09_0674B25: | く者も理を説くが面白きの或は念佛も無氣味に申し |
J09_0674B26: | ては抔と申す類は以の外惡敷事なり淨土の行人は常 |
J09_0674B27: | に本願の旨安心起行の間を可聞なり故に選擇集の |
J09_0674B28: | 最初に捨聖道歸淨土と有り凡そ釋迦如來一代の説法 |
J09_0674B29: | は翻迷開悟の道を説き玉ふ其中にて聖道は此土成佛 |
J09_0674B30: | 三阿僧祇百大劫か間修行して成佛する敎にして起信 |
J09_0674B31: | 論等に其意明かなり淨土門の意は穢土は國も惡しく |
J09_0674B32: | 人の根性も惡しく退縁の土なるか故に修行不成就 |
J09_0674B33: | なり依之阿彌陀如來不退の土を建立して何も角も |
J09_0674B34: | 拵立てて結構なる處にて修行させんと思召して本願 |