浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0672A01: | は一念稱名の言下に具足無上大利功德當知平生 |
J09_0672A02: | 成立一念定生安心此等の義皆違當流意今一念と |
J09_0672A03: | 云ふに就て出之也述聞并に疑問答の算なり此云一念成也○多念 |
J09_0672A04: | とは是れ長樂寺の隆覺律師所立の多念義也亦は云 |
J09_0672A05: | 臨終成謂所立の義は聞淨土敎信順趣向し修習薰 |
J09_0672A06: | 練して乃至臨終まて稱念不斷决定して往生す其業 |
J09_0672A07: | 成就すること必在臨終平生之間雖相續修往生業 |
J09_0672A08: | 因未能成就臨終業成即生彼土是故に亦は云 |
J09_0672A09: | 臨終成也又此師所立に念佛は彌陀の本願なるか故 |
J09_0672A10: | 往生報土餘行は非本願の行なるか故に雖得生 |
J09_0672A11: | 彼而生邊地不生報土也と云へり云云彼師意立九品外有報土九 |
J09_0672A12: | 品生者皆悉邊地謂淨土論所説二十九句莊嚴即是報土也華藏界故此即本願所成之土也觀經所説九品行相皆是邊地化土之相也と云へり源流 |
J09_0672A13: | 章二丁○金鍮とは鍮躰石色黄金隨瑩增色也天台觀經 |
J09_0672A14: | 疏云鍮如似金柔鈔卅三之卅一丁○尚書にいへる等とは此書の |
J09_0672A15: | 意は大工の指金にて物の曲れるを直する如く古人の |
J09_0672A16: | 語を用ひて新しき今案の義は取るへからすと今も元 |
J09_0672A17: | 祖の御法語の定木を以て末學の新義の曲れるを直ふ |
J09_0672B18: | せよとの事なり○薄とは少也略也と註す少はちよつ |
J09_0672B19: | とと云ふ意なり略は手間とらぬ意ゆへつゐと云ふこと |
J09_0672B20: | 也聊の字もいささかとよめとも聊はわざとばかりと |
J09_0672B21: | 云ふほとの意なり今はちよつとと云ふほとのことな |
J09_0672B22: | 實 |
J09_0672B23: | すなり水にて物をひたして水のだんだんぜんぜんに |
J09_0672B24: | そろそろとしみこむ意なり故にぜんぜん次第にそろ |
J09_0672B25: | そろの意なり漸の字と同し意なり云云○やまとことは |
J09_0672B26: | 等とは白河法皇假名は日本の寶と仰せらる凡そ物 |
J09_0672B27: | の義理のまつすくに知れやすきは假名文字なり漢字 |
J09_0672B28: | にては其義も知れかね又其の意味の感慨もおこらぬ |
J09_0672B29: | ものなり既に杜子美李太白か詩は其の意味も尤も深 |
J09_0672B30: | く其義も幽なれとも日本の歌を吟する樣には無し其 |
J09_0672B31: | 上男女の見易くしかも其の意すぐに知れやすきため |
J09_0672B32: | に和字の法語あるなり是故に總して大切の物を書く |
J09_0672B33: | ときは皆假名に書くこと也弘法の御遺語元祖の一枚 |
J09_0672B34: | 起請等なりすへて諸宗ともに傳法の書には假名を雜 |