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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0671A01: の言の中に安心ある故に行の中に自ら安心あり南無
J09_0671A02: は歸命なれは行の外に別に安心を不用とも存する
J09_0671A03: なり又異流名越の意は以念佛爲願躰三心不爲
J09_0671A04: 當願躰南無之南字在意地時雖爲安心若出口
J09_0671A05: 業時亦屬行門是故六字倶是口稱行也此れは偏に
J09_0671A06: 念佛起行の方はかりを爲本願なり尊觀疑問答第十一算述聞第九算可見合
J09_0671A07: ○二修のすかたとは當流異流の諍なり當流の意は專
J09_0671A08: 雜二修の得失は倶に就行躰判其得失全く依心之
J09_0671A09: 具不具非論之其旨記主の相傳分明也決疑抄二之十五丁述聞四十
J09_0671A10: 二丁禮記上廿二丁異流の意は專雜二修の得失者於心具足之上
J09_0671A11: 論之委くは疑問答第十算同見聞四初丁見合但し專雜分別西山等も其義
J09_0671A12: 各別歟未知出處追て相尋ねて此に記すべきなり○一念とは成覺房幸西所立の一
J09_0671A13: 念義也所言一念者佛智一念正指佛心爲念心凡
J09_0671A14: 夫信心冥會佛智佛智一念是彌陀本願行者信念與
J09_0671A15: 佛心相應心契佛智願力一念能所無二信智唯一念
J09_0671A16: 念相續决定往生源流章十七丁就之心の一念行の一念と云
J09_0671A17: ことを立つるなり彼の師本習へる天台の法門に引入
J09_0671B18: れて迹門の彌陀本門の彌陀と云ふ事を立てて今日十
J09_0671B19: 劫正覺と云ふは迹門の彌陀なり本門の彌陀と云ふは
J09_0671B20: 無始本覺の如來なるか故に我等所具の佛性と全く差
J09_0671B21: 別なし此の謂れを耳に聞き心に信してげにもと思ひ
J09_0671B22: 入たる一念に成佛し終りて往生の業即ち成しぬと是
J09_0671B23: を心の一念と云ふなり次に行の一念とは上來の道理
J09_0671B24: を聞きて其上に一念南無阿彌陀佛と唱ふるとき此の
J09_0671B25: 唱へ出す處は即本覺の彌陀其の本覺の彌陀を唱へ出
J09_0671B26: して始覺の彌陀と融會する處か即便往生なりと云ふ
J09_0671B27: 是を行の一念と云也是故に最初一念唱へて其餘は
J09_0671B28: たとひ千萬念申すとも皆報恩なりと存す依之多念
J09_0671B29: の數遍甚た無益なりと所立するなり法本房行空親鸞
J09_0671B30: 並に存此義故に皆元祖の門徒を擯出せられしなり
J09_0671B31: 御傳廿九卷同四十八卷終丁又異流に立一念業成義是は三心具足の
J09_0671B32: 念佛は自初一念即成往生業或は本願の十念成就
J09_0671B33: して一念皆通平生云ふ心は善惡凡夫不論時節久
J09_0671B34: 近不簡念數多少唯以信樂欲生之心稱名する者

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