浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0643A01: | とき給へるは。決定してうたかひなき事也。一切衆 |
J09_0643A02: | 生みなこの事を信ずへしと。證誠し給へり。かくの |
J09_0643A03: | こときの一切の諸佛。一佛ものこらす。同心に一切 |
J09_0643A04: | の凡夫。念佛して决定して往生すへきむねを。ある |
J09_0643A05: | ひは願をたて。あるひはその願をとき。あるひはその |
J09_0643A06: | 説を證して。すすめ給へるうへには。いかなる佛の又 |
J09_0643A07: | きたりて。往生すへからすとはの給へきそといふこ |
J09_0643A08: | とはりの候そかし。このゆへに佛きたりて。の給と |
J09_0643A09: | もおとろくへからすとは申候也。佛なをしかり。いは |
J09_0643A10: | んや菩薩聲聞縁覺をや。いかにいはんや。凡夫をやと |
J09_0643A11: | 意えつれは。一たびも此念佛往生の法門をききひら |
J09_0643A12: | きて。信ををこしてんのちは。いかなる人とかく申と |
J09_0643A13: | も。ながくうたがふ心あるへからすとこそをほえ候 |
J09_0643A14: | へ。これを深心と申候也。三に廻向發願心といふは善 |
J09_0643A15: | 導釋していはく。過去及今生の身口意業に。修する |
J09_0643A16: | ところの世出世の善根。をよひ他の一切の凡聖の。身 |
J09_0643A17: | 口意業に修せんところの。世出世の善根を隨喜し |
J09_0643B18: | て。此自他所修の善根をもて。ことことくみな眞實 |
J09_0643B19: | 深信の心の中に廻向して。かの國にむまれんとねが |
J09_0643B20: | ふ也。又廻向發願心といふは。かならす决定眞實の |
J09_0643B21: | 心の中に廻向して。むまるる事をうるおもひをな |
J09_0643B22: | せ。この心ふかく信じて。なをし金剛のことくにし |
J09_0643B23: | て。一切の異見異學別解別行の人のために。動亂破 |
J09_0643B24: | 壞せられされといへり。此釋の意はまずわか身につ |
J09_0643B25: | きて。さきの世をよひこの世に。身にも口にも意にも |
J09_0643B26: | つくりたらん功德をみなことことく極樂に廻向し |
J09_0643B27: | て。往生をねがふ也。次に我身の功德のみならす。 |
J09_0643B28: | こと人のなしたらん功德をも。佛菩薩のつくらせ給 |
J09_0643B29: | ひたらん功德をも。隨喜すれは。みな我功德となる |
J09_0643B30: | をもて。ことことく極樂に廻向して。往生をねがふ |
J09_0643B31: | 也。すべてわか身の事にても。此世の果報をもいの |
J09_0643B32: | り。をなしくのちの世の事なりとも。極樂ならぬ餘 |
J09_0643B33: | の淨土にむまれんとも。もしは都率にむまれんと |
J09_0643B34: | も。もしは人中天上にむまれんとも。たとひかくの |