浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0636A01: | は娑婆にととまりて。行者は西方にさらん事。存の |
J09_0636A02: | 外の事也。ただし淨土の佛のゆかしさに。そのかた |
J09_0636A03: | ちをつくりて。眞佛の思ひをなすは。功德をうる事 |
J09_0636A04: | 也 |
J09_0636A05: | 六問。有智の人のよのつねならんと。無智の人の外 |
J09_0636A06: | に道心ありとみえ候はんと。いづれすくれ候べき |
J09_0636A07: | 答。有智のものの道心なからんは。無智の人の道心 |
J09_0636A08: | あらんには。千重萬重のをとり也。かるかゆへに無 |
J09_0636A09: | 智の人の念佛は。本願なれは。往生すへし。有智の |
J09_0636A10: | 者の道心なからんは。あるひは不淨説法をし。ある |
J09_0636A11: | ひは虚説妄談をして。决定地獄にをつへし。ただし |
J09_0636A12: | 無智の人の道心は。ひか事を實とをもひて。おそる |
J09_0636A13: | まじき事をはをそれ。おそるへき事をはをそれぬ也 |
J09_0636A14: | 有智の人の道心あるは。道をしりてやすくゆく也。盲 |
J09_0636A15: | 目の人を明眼の人にくらへん事あさましき事也。道 |
J09_0636A16: | 心おなし事ならは。有智の人はなを無智の人に萬 |
J09_0636A17: | 億倍すぐるべきなり。無智の人の道心はわびてがて |
J09_0636B18: | らの事也 |
J09_0636B19: | 七問。念佛申人はかならす。攝取の益にあつかり候 |
J09_0636B20: | か |
J09_0636B21: | 答。しかなり |
J09_0636B22: | 八問。攝取の光明は。一度てらしては。いつも不退 |
J09_0636B23: | なると申人の候は。一定にて候か |
J09_0636B24: | 答。この事おほきなるひが事也。念佛のゆへにこそ |
J09_0636B25: | てらすひかりの。念佛退轉してのちは。なにものを |
J09_0636B26: | たよりにててらすへきそ。さやうにてあるならは。 |
J09_0636B27: | 念佛一遍申さぬものやはある。されとも往生する者 |
J09_0636B28: | はすくなく。せさるものはおほきなり。現證たれか |
J09_0636B29: | うたかはん |
J09_0636B30: | 九問。本願には十念。成就には一念と候は。平生に |
J09_0636B31: | て候か。臨終にて候か |
J09_0636B32: | 答。去年申候き。聖道にはさやうに一行を平生に修 |
J09_0636B33: | しつれは。罪即時に滅して。のちに又相續せされと |
J09_0636B34: | も成佛すといふ事あり。其はなを縁をむすはしめん |