浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0627A01: | もしり候はぬものにて候へは。ただ意はかりをきき |
J09_0627A02: | て。後生やたすかり候。往生やし候とて。となへ申 |
J09_0627A03: | ほとに。ちかきものどもみうらやみ候て。少少申す |
J09_0627A04: | ものとも候也と。これほとに申させ給ふへし。中なか |
J09_0627A05: | くはしく申させ給はは。あやまちもありなとして。 |
J09_0627A06: | あしき事もこそ候へとおほえ候。樣樣に難答をしる |
J09_0627A07: | してと候へとも。時にのぞみては。いかなること葉 |
J09_0627A08: | ともか候はんすらん。書てまいらせ候はんもあしく |
J09_0627A09: | 候ぬへく候。ただよくよく御はからひ候て。早晩よ |
J09_0627A10: | きやうにこそはからはせ給ひ候はめ。又念佛申すへ |
J09_0627A11: | からすとおほせられ候とも。往生に心さしあらん人 |
J09_0627A12: | は。それにはより候まじ。念佛よくよく申せとおほ |
J09_0627A13: | せられ候とも。道心なからん者は。それにはより候 |
J09_0627A14: | まし。とにかくにつけても。このたひ往生しなんと |
J09_0627A15: | 人をはしらす御身にかぎりては。おほしめすへし。 |
J09_0627A16: | わざとはるはると人のぼさせ給ひて候こそ。返返下 |
J09_0627A17: | 人も不便に候へ。なをなを召し問はれ候はん時に |
J09_0627B18: | は。これより百千申て候はん事は。時にもかなひ候 |
J09_0627B19: | ましけれは。無益の事にて候。はからひてよきやう |
J09_0627B20: | に。早晩にしたがひて。申させ給はんに。よもひが |
J09_0627B21: | 事は候はじ。眞字假字にひろくかきてまいらせ候は |
J09_0627B22: | んする事は。にはかにすへきにても候はす。それは |
J09_0627B23: | 又中なかあしき事にても候ぬへし。ただいと子細は |
J09_0627B24: | しり候はす。これほとにききて申候なりと申させ給 |
J09_0627B25: | ひ候はんに。心候はん人はさりとも心え候ひなん。 |
J09_0627B26: | 又道心なからん人は。いかに道理百千萬にわかつと |
J09_0627B27: | も。よも心え候はじ。殿は道理ふかくして。ひが事 |
J09_0627B28: | おはしまさぬ事にて候と申あひて候へは。これらほ |
J09_0627B29: | どにきこしめさむに。念佛ひが事にてありけり。今 |
J09_0627B30: | はな申しそとおほせらるる事はよも候はじ。さらざ |
J09_0627B31: | らん人は。いかにと申すとも。思とも。無益の事にて |
J09_0627B32: | こそ候はんずれ。何事も御文にはつくしかたく候。 |
J09_0627B33: | あなかしこあなかしこ |
J09_0627B34: | 十月十八日 |