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J1410 拾遺和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0628A01: おぼつかなくおもひまいらせつる程に。このお文返
J09_0628A02: 返よろこひてうけ給はり候ぬ。さても專修念佛の人
J09_0628A03: は。よにありがたき事にて候に。その一國に三十餘
J09_0628A04: 人まて候らんこそ。まめやかにあはれに候へ。京邊
J09_0628A05: なとのつねにききならひ。かたはらをもみならひ候
J09_0628A06: ひぬへきところにて候だにも。おもひきりて專修念
J09_0628A07: 佛をする人は。ありかたき事にてこそ候に。道綽禪
J09_0628A08: 師の。平州と申候ところにこそ。一向念佛の地にて
J09_0628A09: は候に。專修念佛三十餘人は。よにありかたくおほ
J09_0628A10: え候。これひどへに御ちから。又熊谷の入道なとの
J09_0628A11: はからひにてこそ候なれ。それも時のいたりて。往
J09_0628A12: 生すべき人のおほく候へきゆへにこそ候らめ。縁な
J09_0628A13: き事は。わさと人のすすめ候にたにも。かなはぬ事
J09_0628A14: にて候に。子細もしらせ給はぬ人なとの。おほせら
J09_0628A15: れんによるへき事にても候はぬに。もとより機縁純
J09_0628A16: 熟して。時いたりたる事にて候へはこそ。さ程に專
J09_0628A17: 修の人なとは候はめと。をしはかられあはれにおほ
J09_0628B18: え候。ただし無智の人にこそ。機縁にしたがひて。
J09_0628B19: 念佛をはすすむる事にてはあれと申候なる事は。も
J09_0628B20: ろもろの僻事にて候。阿彌陀ほとけの御ちかひには。
J09_0628B21: 有智無智をもえらはす。持戒破戒をもきらはす。佛
J09_0628B22: 前佛後の衆生をもえらはす。在家出家の人をもきら
J09_0628B23: はす。念佛往生の誓願は。平等の慈悲に住して。を
J09_0628B24: こしたまひたる事にて候へは。人をきらふ事はまた
J09_0628B25: く候はぬなり。されは觀無量壽經には。佛心者大
J09_0628B26: 慈悲是なりとときて候也。善導和尚この文をうけ
J09_0628B27: て。この平等の慈悲をもて。あまねく一切を攝すと
J09_0628B28: 釋し給へり。一切のことばひろくして。もるる人候
J09_0628B29: へからす。釋迦のすすめ給も。惡人善人愚人智人。
J09_0628B30: ひとしく念佛すれは。往生すとすすめたまへる也。
J09_0628B31: されは念佛往生の願は。これ彌陀如來の本地の誓願
J09_0628B32: なり。餘の種種の行は。本地のちかひにあらす。釋
J09_0628B33: 迦如來の種種の機縁にしたがひて。樣樣の行をとか
J09_0628B34: せたまひたる事は。釋迦も世に出給ふ意は。彌陀の

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