浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0614A01: | には發菩提心。深信因果。讀誦大乘。勸進行者也。 |
J09_0614A02: | 九品はかの三福の業を開してその業因にあつ。つぶ |
J09_0614A03: | さには觀經にみえたり。總じて是をいへは。定散二 |
J09_0614A04: | 善の中にもれたる往生の行はあるへからす。これに |
J09_0614A05: | よりて。あるひはいづれにもあれ。ただ有縁の行にを |
J09_0614A06: | もむきて。功をかさねて。心のひかん法によりて。 |
J09_0614A07: | 行をはげまば。みなことことく往生をとぐへし。さ |
J09_0614A08: | らにうたがひをなす事なかれ。いましはらく自法に |
J09_0614A09: | つきてこれをいはば。まさにいま定善の觀門は。か |
J09_0614A10: | ずかずにつらなりて十三あり。散善の業因は。まち |
J09_0614A11: | まちにわかれて九品あり。その定善の門にいらんと |
J09_0614A12: | すれは。すなはち意馬あれて六塵の境にはせ。かの |
J09_0614A13: | 散善の門にのぞまんとすれは。又心猿あそんて十惡 |
J09_0614A14: | のえたにうつる。かれをしづめんとすれともえす。 |
J09_0614A15: | 是をととめむとすれどもあたはす。いま下三品の業 |
J09_0614A16: | 因をみれは。十惡五逆の衆生。臨終に善知識にあひ |
J09_0614A17: | て。一聲十聲。阿彌陀佛の名號をとなへて。往生す |
J09_0614B18: | ととかれたり。これなんぞわれらが分にあらざらん |
J09_0614B19: | や。かの釋の雄俊といひし人は。七度還俗の惡人也。 |
J09_0614B20: | いのちをはりてのち獄〓閻魔の廳庭にゐてゆきて。 |
J09_0614B21: | 南閻浮提第一の惡人。七度還俗の雄俊ゐてまいりて |
J09_0614B22: | はんべりと申けれは。雄俊申ていはく。われ在生の |
J09_0614B23: | 時觀無量壽經をみしかば。五逆の罪人阿彌陀ほとけ |
J09_0614B24: | の名號を十聲となへて。極樂に往生すとまさしくと |
J09_0614B25: | かれたり。われ七度還俗すといへとも。いまた五逆 |
J09_0614B26: | をはつくらす。善根すくなしといへとも。念佛十聲 |
J09_0614B27: | にすぎたり。雄俊もし地獄におちば。三世の諸佛妄 |
J09_0614B28: | 語のつみにおちたまふへしと高聲にさけびしかば。 |
J09_0614B29: | 法王は理におれて。たまのかふりをかたふけて。是 |
J09_0614B30: | をおかみ。彌陀はちかひによりて金蓮にのせてむか |
J09_0614B31: | へ給ひき。いはんや七度還俗にをよばざらんをや。 |
J09_0614B32: | いはんや一形念佛せんをや。男女貴賤。行住坐臥を |
J09_0614B33: | えらはず。時處諸縁を論せす。これを修するにかた |
J09_0614B34: | からす。乃至臨終に往生を願求するに。そのたより |