浄土宗全書を検索する
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| 巻_頁段行 | 本文 | 
|---|---|
| J09_0613A01: | すりはありときけ。かれを服してまれ。いのちをの | 
| J09_0613A02: | へて漸漸に習はばやと思へども。たづぬへきかたも | 
| J09_0613A03: | おほえす。もろこしに秦皇漢武ときこえし御門。こ | 
| J09_0613A04: | れをききてたづねにつかはしたりしかども。童男丱 | 
| J09_0613A05: | 女ふねのうちにして。年月ををくりき。彭祖か七百 | 
| J09_0613A06: | 歳の法。むかしかたりにていまのときにつたへがた | 
| J09_0613A07: | し。曇鸞法師と申しし人こそ。佛法のそこをきはめ | 
| J09_0613A08: | むと思ふに。人のいのちはあしたを期しかたしとて | 
| J09_0613A09: | 佛法をならはんがために。長生の仙法をはつたへ給 | 
| J09_0613A10: | ひけれ。時に菩提流支と申す三藏ましましき。曇鸞 | 
| J09_0613A11: | かの三藏の御まへにまうでで申給ふやうは。佛法の | 
| J09_0613A12: | 中に長生不死の法。この土の仙經にすぎたるありや | 
| J09_0613A13: | ととひ給ひけれは。三藏地につばきをはきてのたま | 
| J09_0613A14: | はく。この方にはいつくのところにか長生の法あら | 
| J09_0613A15: | ん。たとひ長年をえてしはらくしなすとも。つゐに | 
| J09_0613A16: | 三有に輪廻すとの給ひて。すなはち觀無量壽經をさ | 
| J09_0613A17: | づけて。大仙の法也是によりて修行せは。かならす | 
| J09_0613B18: | 生死を解脱すへしとのたまひき。曇鸞これをつたへ | 
| J09_0613B19: | て。たちところに仙經を火にやきすて。觀無量壽經 | 
| J09_0613B20: | によりて。淨土の行を修したまひき。そののち曇鸞 | 
| J09_0613B21: | 道綽善導懷感少康等にいたるまて。このながれをつ | 
| J09_0613B22: | たへ給へり。そのみちをおもひて。いのちをのべて | 
| J09_0613B23: | 大仙の法をとらんとおもふに。道綽禪師の安樂集に | 
| J09_0613B24: | も。聖道淨土の二門をたてたまふは此意なり。その | 
| J09_0613B25: | 聖道門といふは。穢土にして煩惱を斷して菩提にい | 
| J09_0613B26: | たる也。淨土門といふは。淨土にむまれて。かしこ | 
| J09_0613B27: | にして煩惱を斷して菩提にいたる也。いまこの淨土 | 
| J09_0613B28: | 宗につゐてこれをいへは。又觀經にあかすところの | 
| J09_0613B29: | 業因一つにあらす。三福九品。十三定善。その行し | 
| J09_0613B30: | なしなにわかれて。その業まちまちにつらなれり。 | 
| J09_0613B31: | まづ定善十三觀といふは。日想水想地想寳樹寳池寳 | 
| J09_0613B32: | 樓花座像想眞身觀音勢至普觀雜觀是也。つぎに散善 | 
| J09_0613B33: | 三福といふは一には孝養父母奉事師長。慈心不殺修 | 
| J09_0613B34: | 十善業。二には受持三皈。具足衆戒。不犯威儀。三 |