浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0612A01: | 野にすて。これをとをき山にをくる。かはねはつゐ |
J09_0612A02: | にこけのしたにうづもれ。たましゐはひとりたひの |
J09_0612A03: | そらにまよふ。妻子眷屬は。家にあれともともなは |
J09_0612A04: | ず。七珍萬寳は。藏にみてれとも益もなし。ただ身 |
J09_0612A05: | にしたがふものは。後悔のなみた也。つゐに閻魔の |
J09_0612A06: | 廳にいたりぬれは。つみの淺深をさだめ。業の輕重 |
J09_0612A07: | をかんがへらる。法王罪人にとひていはく。なんぢ |
J09_0612A08: | 佛法流布の世にむまれて。なんぞ修行せずして。い |
J09_0612A09: | たづらにかへりきたるやとその時にはわれらいかか |
J09_0612A10: | こたへむとする。すみやかに出要をもとめて。むな |
J09_0612A11: | しく歸る事なかれ。そもそも一代諸敎のうち。顯宗 |
J09_0612A12: | 密宗。大乘小乘。權敎實敎論家。部八宗にわかれ。 |
J09_0612A13: | 義萬差につらなりて。あるひは萬法皆空の旨をとき。 |
J09_0612A14: | あるひは諸法實相の意をあかし。あるひは五性各別 |
J09_0612A15: | の義をたて。あるひは悉有佛性の理を談し。宗宗に |
J09_0612A16: | 究竟至極の義をあらそひ。各各に甚深正義の宗を論 |
J09_0612A17: | ず。みなこれ經論の實語也。抑又如來の金言也。あ |
J09_0612B18: | るひは機をととのへてこれをとき。あるひは時をか |
J09_0612B19: | かみてこれををしへ給へり。いづれかあさく。何れ |
J09_0612B20: | かふかき。ともに是非をわきまへかたし。かれも敎 |
J09_0612B21: | これも敎。たがひに偏執をいたく事なかれ。説のご |
J09_0612B22: | とく修行せは。みなことことく生死を過度すべし。 |
J09_0612B23: | 法のことく修行せは。ともにおなしく菩提を證得す |
J09_0612B24: | へし。修せずしていたつらに是非を論す。たとへは |
J09_0612B25: | 目しゐたる人のいろの淺深を論し。みみしゐたる人 |
J09_0612B26: | のこゑの好惡をいはんかことし。ただすべからく修 |
J09_0612B27: | 行すへし。何も生死解脱のみち也。しかるにいまか |
J09_0612B28: | れを學する人はこれをそねみ。これを誦する人はか |
J09_0612B29: | れをそしる。愚鈍のものこれがためにまどひやすく |
J09_0612B30: | 淺才の身是がためにわきまへかたし。たまたま一法 |
J09_0612B31: | にをもむきて功をつまんとすれは。すなはち諸宗の |
J09_0612B32: | あらそひたかひにきたる。ひろく諸敎にわたりて義 |
J09_0612B33: | を談せんとおもへは。一期のいのちくれやすし。か |
J09_0612B34: | の蓬萊方丈瀛州といふなる三の山にこそ。不死のく |