浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0611A01: | をくりて。あひがたき佛敎にあへり。釋尊の在世に |
J09_0611A02: | あはざる事は。かなしみなりといへとも。敎法流布 |
J09_0611A03: | の世にあふ事をえたるは。是よろこひ也。たとへは |
J09_0611A04: | 目しゐたる龜の。うき木のあなにあへるがことし。 |
J09_0611A05: | わか朝に佛法流布せし事も。欽明天皇あめのしたを |
J09_0611A06: | しろしめして。十三年みつのえさるのとし。冬十月 |
J09_0611A07: | 一日はしめて佛法わたり給ひし。それよりさきには |
J09_0611A08: | 如來の敎法も流布せさりしかは。菩提の覺路いまだ |
J09_0611A09: | きかず。ここにわれらいかなる宿縁にこたへ。いか |
J09_0611A10: | なる善業によりてか。佛法流布の時にむまれて。生 |
J09_0611A11: | 死解脱のみちをきく事をえたる。しかるをいまあひ |
J09_0611A12: | かたくしてあふ事をえたり。いたづらにあかしくら |
J09_0611A13: | して。やみなんこそかなしけれ。あるひは金谷の花 |
J09_0611A14: | をもてあそひて。遲遲たる春の日をむなしくくらし |
J09_0611A15: | あるひは南樓に月をあざけりて。漫漫たる秋の夜を |
J09_0611A16: | いたつらにあかす。あるひは千里の雲にはせて。山の |
J09_0611A17: | かせきをとりてとしををくり。あるひは萬里のなみ |
J09_0611B18: | にうかひて。うみのいろくつをとりて日をかさね。 |
J09_0611B19: | あるひは嚴寒にこほりをしのきて世路をわたり。あ |
J09_0611B20: | るひは炎天にあせをのこひて利養をもとめ。あるひ |
J09_0611B21: | は妻子眷屬に纒はれて。恩愛のきつなきりかたし。 |
J09_0611B22: | あるひは讎敵怨類にあひて。瞋恚のほむらやむ事な |
J09_0611B23: | し。總してかくのことくして。晝夜朝暮行住坐臥。 |
J09_0611B24: | 時としてやむ事なし。ただほしきままに。あくまて |
J09_0611B25: | 三途八難の業をかさぬ。しかれはある文には。一人 |
J09_0611B26: | 一日中。八億四千念。念念中所作。皆是三途業とい |
J09_0611B27: | へり。かくのことくして。昨日もいたつらにくれぬ。 |
J09_0611B28: | 今日も又むなしくあけぬ。いまいくたびかくらし。 |
J09_0611B29: | いくたひかあかさんとする。それあしたにひらくる |
J09_0611B30: | 榮花は。ゆふへの風にちりやすく。ゆふへにむすふ |
J09_0611B31: | 命露は。あしたの日にきえやすし。是をしらすして |
J09_0611B32: | つねにさかへん事を思ひ。是をさとらすしてつねに |
J09_0611B33: | あらん事をおもふ。しかるあひた。無常の風ひとた |
J09_0611B34: | ひふきて。有爲のつゆながくきえぬれは。これを曠 |