ウィンドウを閉じる

J1400 和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0597A01: 答。經の料紙にすき。もしは佛の中にこそはこめ候
J09_0597A02:
J09_0597A03: 一尼法師の紺のきぬ著候はいかに
J09_0597A04: 答。よに罪うる事にて候
J09_0597A05: 一物まうでし候はんに。男女かみあらひ。せめては
J09_0597A06: いただきあらふと申候は。まことにて候か
J09_0597A07: 答。いづれもさる事候はす
J09_0597A08: 一佛をうらむる事は。あるまじき事にて候な
J09_0597A09: 答。いかさまにも。佛をうらむる事なかれ。信ある
J09_0597A10: ものは大罪すら滅す。信なき者は小罪だにも滅せす
J09_0597A11: わが信のなき事をはづへし
J09_0597A12: 一八專に。物まうでせすと申は。まことにて候か
J09_0597A13: 答。さる事候はず。いつならんおりにも。佛の耳に
J09_0597A14: きかせ給はぬ事の。なじか候へき
J09_0597A15: 一灸治の時物まうでせず。そのおりの著物も。すつ
J09_0597A16: ると申候は
J09_0597A17: 答。これも又きはめたるひか事にて候。たた灸治を
J09_0597B18: いたはりて。ありきなとをせぬ事にてこそ候へ。灸
J09_0597B19: 治のいみある事候はす
J09_0597B20: 一ひるししくひて。三年がうちに死候人は。往生せ
J09_0597B21: ずと申候は。まことにて候やらん
J09_0597B22: 答。これ又きはめたるひが事にて候。臨終に五辛く
J09_0597B23: ひたる者をはよせずと申たる事は候へとも。三年ま
J09_0597B24: ていむ事はおほかた候はぬ也
J09_0597B25: 一厄病やみて死ぬる者。子うみて死ぬる者は。つみ
J09_0597B26: と申候はいかに
J09_0597B27: 答。それも念佛申せは往生し候
J09_0597B28: 一子の孝養おやのするは。うけずと申候はいかに
J09_0597B29: 答。ひが事なり
J09_0597B30: 一産のいみいくかにて候そ。又いみもいくかにて候
J09_0597B31:
J09_0597B32: 答。佛敎には。いみといふ事候はす。世間には産は
J09_0597B33: 七日。又三十日と申げに候。いみも五十日と申す。
J09_0597B34: 御心まかせに候

ウィンドウを閉じる