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J1400 和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0596A01: 一念佛を申候に。はらのたつ心のさまさまに候。い
J09_0596A02: かがし候へき
J09_0596A03: 答。散亂の心。よにわろき事にて候。かまへて一心
J09_0596A04: に申させ給へ
J09_0596A05: 一かみつけながら。おとこをんなの死候は。いかに
J09_0596A06: 答。かみにより候はす。ただ念佛と見えたり
J09_0596A07: 一尼の子うみ。おとこもつ事は。五逆罪ほどと申。
J09_0596A08: まことにて候か
J09_0596A09: 答。五逆ほどならねとも。おもく見えて候
J09_0596A10: 一尼法師。かみをおほす。つみにて候か
J09_0596A11: 答。三惡道の業にて候
J09_0596A12: 一經佛なとうり候は。つみにて候か
J09_0596A13: 答。つみふかく候
J09_0596A14: 一人をうり候も。つみにて候か
J09_0596A15: 答。それもつみにて候
J09_0596A16: 一精進の時つめきらすと申。又女にかみそらせぬと
J09_0596A17: 申候。いかに
J09_0596B18: 答。みなひが事
J09_0596B19: 一われも人も。さゑもんかく。罪にて候か
J09_0596B20: 答。すごさざらんには。なにか罪にて候へき
J09_0596B21: 一酒のいみ。七日と申候は。まことにて候か
J09_0596B22: 答。さにて候。されどもやまひには。ゆるされて候
J09_0596B23: 一魚鳥くひては。いかけして。經はよみ候へきか
J09_0596B24: 答。いかけしてよむ本躰にて候。せでよむは。功德
J09_0596B25: と罪と。ともに候。たたしいかけせでも。よまぬよ
J09_0596B26: りはよむはよく候
J09_0596B27: 一妻おとこ一つにて。經よみ候はん事。いかけし候
J09_0596B28: へきか
J09_0596B29: 答。これもおなし事。本躰はいかけしてよむへく候。
J09_0596B30: 念佛はせでもくるしからす。經はいかけしてよみ候
J09_0596B31: へし。毎日よみ候とも
J09_0596B32: 一大根柚は。をこなひにはばかり候と申は。いかに
J09_0596B33: 答。はばかりなし
J09_0596B34: 一尼になりたるかみ。いかがし候へき

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