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J1400 和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0595A01: 答。いくかも御心まかせ
J09_0595A02: 一聽聞は功德をえ候か
J09_0595A03: 答。功をえ候
J09_0595A04: 一念佛を行にしたるものが。物まうではいかに
J09_0595A05: 答。くるしからす
J09_0595A06: 一物まうでして。經を廻向すべきに。經をはよまで。
J09_0595A07: 念佛を廻向する。くるしからすと申候はいかに
J09_0595A08: 答。くるしからす
J09_0595A09: 一わが心ざさぬ魚は。殺生にては候はぬか
J09_0595A10: 答。それは殺生ならす
J09_0595A11: 一服藥のすすは。あらひ候へきか
J09_0595A12: 答。あらひあらはす。くるしからす
J09_0595A13: 一千手藥師は。ものいませ給ふと申いかに
J09_0595A14: 答。さる事なし
J09_0595A15: 一六齋に。にらひるいかに
J09_0595A16: 答。めさざらんはよく候
J09_0595A17: 一齋のくひ物は。きよくし候へきか
J09_0595B18: 答。例の定行水も候まじ。かねて精進も候まじ。ひ
J09_0595B19: きいれも。たたのおりのにて候へし。齋の誦文も女
J09_0595B20: 房はせずとも。ただ念佛を申させ給へ。さしたる事あ
J09_0595B21: りて。齋をかきたらは。いつの日にてもせさせ給へ
J09_0595B22: 一三年おがみの事。し候へきか
J09_0595B23: 答。さらずとも候なん
J09_0595B24: 一齋のさばには。菜を具し候へきか。齋の生飯をは。
J09_0595B25: 屋のうへにうちあげ候へきか。かはらけにとり候へ
J09_0595B26: きか。わがひきいれのさらにとり候へきか
J09_0595B27: 答。いつれも御心したい
J09_0595B28: 一女のものねたむ事は。つみにて候か
J09_0595B29: 答。世世に女となる果報にて。ことに心うき事也
J09_0595B30: 一出家し候はねども。往生はし候か
J09_0595B31: 答。在家ながら往生する人おほし
J09_0595B32: 一五色の糸を。あまたにきりて。人にたまはんは。
J09_0595B33: いかか候へき
J09_0595B34: 答。きるべからす

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