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J1400 和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0592A01: 答。くるしからす
J09_0592A02: 一還俗のものに目を見あはせずと申候は。まことに
J09_0592A03: て候か
J09_0592A04: 答。さまでは不説。ひが事
J09_0592A05: 一還俗を心ならずして候はんは。罪いかに
J09_0592A06: 答。あさく候
J09_0592A07: 一神佛へまいらんに。三日一日の精進。いづれかよ
J09_0592A08: く候
J09_0592A09: 答。信を本にす。いくかといふ本説なし。三日こそ
J09_0592A10: よく候はめ
J09_0592A11: 一歌よむはつみにて候か
J09_0592A12: 答。あながちにえ候はじ。ただし罪もえ。功德にも
J09_0592A13: なる
J09_0592A14: 一さけのむは。つみにて候か
J09_0592A15: 答。まことにはのむべくもなけれども。この世のなら
J09_0592A16:
J09_0592A17: 一魚鳥鹿は。かはり候か
J09_0592B18: 答。ただおなし事
J09_0592B19: 一尼になりて。百日精進はよく候か
J09_0592B20: 答。よし
J09_0592B21: 一佛つくりて。經はかならす具し候へきか
J09_0592B22: 答。かならす具すへしとも候はす。又具してもよし
J09_0592B23: 一功德は身のたふるほどど申候は。まことにて候か
J09_0592B24: 答。沙汰にをよひ候はす。ちからのたふるほと
J09_0592B25: 一經と佛と。かならす一度にすへ候か
J09_0592B26: 答。さも候はす。ひとつつつも
J09_0592B27: 一錫杖は。かならす誦すへきか
J09_0592B28: 答。さなくとも。そのいとまに念佛一遍も申へし。
J09_0592B29: あま法師こそありく時。むしのために誦し候へ
J09_0592B30: 一いみの日。物まうでし候はいかに
J09_0592B31: 答。くるしからす。本命日にも
J09_0592B32: 一五逆十惡。一念十念にほろび候か
J09_0592B33: 答。うたがひなく候
J09_0592B34: 一臨終に。善知識にあひ候はずとも。日ころの念佛

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