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J1400 和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0590A01: る人にては候はず。三界をはなれ。極樂に往生する
J09_0590A02: には。念佛にすぎたる事は候はぬ也。よくよく御念
J09_0590A03: 佛候へき也
J09_0590A04: 一女房の聽聞し候に。戒をたもたせ候をやぶり候は
J09_0590A05: んずればとて。たもつとも申候はぬは。いかか候へ
J09_0590A06: き。ただ聽聞の塲にては。一時もたもつと申候が。
J09_0590A07: めてたき事と申候は。まことにて候か
J09_0590A08: 答。これはくるしく候はず。たとひのちにやぶれ候
J09_0590A09: とも。その時たもたんとおもふ心にて。たもつと申
J09_0590A10: すはよき事にて候
J09_0590A11: 一佛の薄ををして。又供養し候か
J09_0590A12: 答。さ候はすとも
J09_0590A13: 一所作をかきて人にし入させ候は。いかか候へき
J09_0590A14: 答。さなくとも候ひなむ
J09_0590A15: 一卷經を草子にたたむは。罪と申候はいかか候へき
J09_0590A16: 答。つみをえぬ事にて候
J09_0590A17: 一ほとけに具する經を。とりはなちて人にもたぶは
J09_0590B18: つみにて候か
J09_0590B19: 答。ひろむるは功德にて候
J09_0590B20: 一一部とある經。一卷つつとりはなちてよまんは。
J09_0590B21: つみにて候か
J09_0590B22: 答。つみにても候はす
J09_0590B23: 一ほとけに厨子をさしてすへまいらせては。供養す
J09_0590B24: べく候か
J09_0590B25: 答。一切あるまじ
J09_0590B26: 一不輕のことく。人をおかむ事し候べきか
J09_0590B27: 答。このころの人の。え意えぬ事にて候也
J09_0590B28: 一七歳の子しにて。いみなしと申候はいかに
J09_0590B29: 答。佛敎にはいみといふ事なし。世俗に申したらん
J09_0590B30: やうに
J09_0590B31: 一佛ににかはを具し候がきたなく候。いかかし候へ
J09_0590B32:
J09_0590B33: 答。まことにきたなけれとも。具せではかなふまじ
J09_0590B34: けれは

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