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J1400 和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0588A01: 答。それちからをよはぬ事にて候。されはとて罪に
J09_0588A02: ては候まじ
J09_0588A03: 一六齋は一生すべく候か。何年すべく候そ
J09_0588A04: 答。それも御心によるべき事にて候。いくらすへし
J09_0588A05: と申事は候はず
J09_0588A06: 一念佛をは。日所作にいくらばかりあててか。申候
J09_0588A07: へき
J09_0588A08: 答。念佛のかずは。一万遍をはしめにて。二万三万
J09_0588A09: 五万六万。乃至十万まて申候也。この中に。御心に
J09_0588A10: まかせて。おぼしめし候はん程を。申させおはしま
J09_0588A11: すへし
J09_0588A12: 一阿彌陀經をは。一日に何卷ばかりあててか。よみ
J09_0588A13: 候べき
J09_0588A14: 答。阿彌陀經はちかひて一生中に。十万卷をだにも
J09_0588A15: よみまいらせ候ぬれは。决定して往生すと。善導和
J09_0588A16: 尚のおほせられて候也。毎日に十五卷つつよめは。
J09_0588A17: 二十年に十万卷にみち候也。三十卷つつよめは。十
J09_0588B18: 年にみち候也
J09_0588B19: 一五色のいとは。ほとけには。ひだりにとをほせ候
J09_0588B20: き。わがてには。いづれのかたにていかがひき候へ
J09_0588B21:
J09_0588B22: 答。左右の手にてひかせ給ふへし
J09_0588B23: 一佛の名をもかき。貴き事をもかきて候を。あだに
J09_0588B24: せじとて。やき候は罪をうるに。誦文をしてやくと
J09_0588B25: 申候は。いかか候へき
J09_0588B26: 答。さる反故やき候はんに。何條の誦文か候へき。
J09_0588B27: しかれどもやくは罪にて候。おほかたは法文をは。
J09_0588B28: うやまふ事にて候へは。ただきよきところに埋ませ
J09_0588B29: 給ふへし
J09_0588B30: 一戒うけ候時。和尚となり給へ。阿闍梨となり給へ
J09_0588B31: と申事の候。心え候はす。なにといふ事にて候そ
J09_0588B32: 答。和尚と申候は。まさしく戒うくる根本の師を申
J09_0588B33: 候也。阿闍梨と申候は。戒をうくる時作法をいたす
J09_0588B34: 師にて候也。これをは羯磨阿闍梨と申候也

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