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J1400 和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0587A01: 答。心のみだるるは。この凡夫の習ひにて。ちから
J09_0587A02: をよはぬ事にて候。ただ心を一にして。よく御念佛
J09_0587A03: せさせ給ひ候はは。そのつみを滅して。往生せさせ
J09_0587A04: 給ふへき也。その妄念よりもおもきつみも。念佛だ
J09_0587A05: に申候へは。うせ候也
J09_0587A06: 一經の陀羅尼は。灌頂の僧にうけ候へきか
J09_0587A07: 答法花經のはくるしからす。灌頂の僧のうけさする
J09_0587A08: 陀羅尼は。別の事に候。それはおほめしよらざれ
J09_0587A09: 一普賢經に。佛の母を念ずへしと申候は
J09_0587A10: 答。いさおほえす
J09_0587A11: 一百日のうちの。赤子の不淨かかりたるは。物まう
J09_0587A12: でにはばかりありと申たるは
J09_0587A13: 答。百日のうちのあか子の不淨くるしからす。なに
J09_0587A14: もきたなき物のつきて候はんは。きたなくこそ候へ
J09_0587A15: 赤子にかきるまし
J09_0587A16: 一念佛の百万遍。百度申てかならす往生すと申て候
J09_0587A17: に。いのちみじかくてはいかがし候へき
J09_0587B18: 答。これもひが事に候。百度申てもし候。十念申て
J09_0587B19: もし候。又一念にてもし候
J09_0587B20: 一阿彌陀經十萬卷よみ候へしと申て候は。いかに
J09_0587B21: 答。これもよみつべからんにとりての事に候。ただ
J09_0587B22: つとめを。たかくつみ候はんれうにて候
J09_0587B23: 一日所作は。かならすかずをきはめ候はすとも。か
J09_0587B24: ぞへられんにしたがひてかぞへ。念佛も申候へきか
J09_0587B25: 答。かずをさだめ候はねは。懈怠になり候へは。か
J09_0587B26: ずをさだめたるがよき事にて候
J09_0587B27: 一にら。き。ひる。ししをくひて。香うせ候はずと
J09_0587B28: も。つねに念佛は申候へきやらん
J09_0587B29: 答。念佛はなににもさはらぬ事にて候
J09_0587B30: 一六齋に。齋をし候はんには。かねて精進をし。い
J09_0587B31: かけをし。よき物をきてし候べきか
J09_0587B32: 答。かならすさ候はずとも候なん
J09_0587B33: 一一七日二七日なと服藥し候はんに。六齋の日にあ
J09_0587B34: たりて候はんをは。いかがし候へき

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